「検察ナメんなよ!」見立てに合う『証言』強引に引き出す特捜部『取り調べ映像』入手 会社を奪われた元社長「人生が終わっちゃう。冤罪はダメ」
■「検察なめんなよ!命かけてるんだよ」「かけてる天秤の重さが違うんだ」
田渕大輔検事:もうさ、あなた詰んでるんだから。もう起訴ですよ、あなた。っていうか有罪ですよ、確実に。 田渕大輔検事:命かけてるんだよ!検察なめんなよ!命かけてるんだよ、私は。かけてる天秤の重さが違うんだ、こっちは。 検察が立てた「山岸さん関与ありき」の見立て。 それに合わない話をするK氏を検事はおよそ50分間、一方的に攻め立て、15分間は大声で怒鳴り続けた。 そして、その翌日。公開された映像にKさんが追い詰められていく様子が記録されている。
■「横領計画」を山岸さんに伝えていないとしたら「大罪人」だとK氏に迫る
田渕大輔検事:あなたの場合、いきなり学校法人の貸付だっていう前提で話しているように聞こえるのね。それって普通の人がとる行為としておかしいでしょう。端からあなたは社長をだましにかかっていったってことになるんだけど、そんなことする?普通。 山岸さんの元部下K氏:しないですよね、普通は。 田渕大輔検事:なんで、そんなことしたの。それ何か理由があります?それはもう自分の手柄が欲しいあまりですか。そうだとしたらあなたは、プレサンスの評判を貶めた大罪人ですよ。 検事は、仮に山岸さんに計画を伝えていないとしたら、事件を主導した「大罪人」だと迫る。
■「会社の損害背負う覚悟はできてるのか」見立てに合わない話は徹底的に潰す
田渕大輔検事:これ例えば会社から今回の風評被害とか受けて、会社が非常な営業損害を受けたとか、株価が下がったとかいうことを受けたとしたら、あなたはその損害を賠償できます?10億、20億じゃすまないですよね。それを背負う覚悟で今、話をしていますか。 山岸さんの元部下K氏:まぁ、背負えないですよね。それは。 田渕大輔検事:背負えっこないよね。そんな話して大丈夫?だから、あなたの顔が穏やかになりきっていないって見えるんですよ。見えるんですよ。見てわかるんですよ。 事件でプレサンス社が被った損害をひとりで賠償できるのかと脅し、見立てに合わない話は徹底的に否定にかかる。
■「悪い顔になってきているよ」 最終的に「山岸さんは横領計画を知っていた」と証言を変えたK氏
田渕大輔検事:だんだん悪い顔になってきているよ。 山岸さんの元部下K氏:いや悪い顔じゃないです。本当に悪い顔で説明するつもりないです。 田渕大輔検事:いやいやだって、おかしいじゃない。普通に考えて。 山岸さんの元部下K氏:じゃあ、もしかしたら私の勘違いだとしたら、すみません。僕はそういう風に自分では説明したと思い込んでいるのか。 田渕大輔検事:どういうふうに。 山岸さんの元部下K氏:いや、その移転、移設するために学校に出してくれっていう話を自分がしたと思っているんで。 田渕大輔検事:それはね、後からそういう形で説明したということにしようとしていただけなんじゃないの、みなさんが。山岸さんに対する説明はそういう体でやっていたんだってことにしていただけじゃないの。 山岸さんの元部下K氏:そこは本当に。 田渕大輔検事:だって、スタートがやっぱりおかしいじゃない。どう考えてもおかしいですよ。 結局この後、Kさんは「山岸さんは横領計画を知っていた」と証言を変え、それが山岸さん逮捕の決め手になった。