「緊急事態宣言」全国に拡大 安倍首相が会見(全文3完)感染下火でもゼロはない
ネット投票の検討や選挙の延期を検討する考えは?
畠山:すいません、フリーランスの畠山と申します。緊急事態宣言下での選挙について伺いたいと思います。コロナウイルスの感染拡大が続く中でも選挙というのは延期をされておりません。各選挙管理委員会では期日前投票の推奨、それから投票所への消毒液の設置などいろいろ対策を取っていますけれども、感染拡大が進む中で行われた選挙の投票率というのは軒並み下がっています。緊急事態宣言発令から10日がたちますけれども、有権者が安心して投票する権利を保障するための施策、例えば郵送投票の拡充、それからインターネット投票の検討とか、選挙の延期を検討するなどのお考えはありますでしょうか。 それから、総理は常々、国民に丁寧な説明をするというふうに発言をされているかと思いますけれども、この記者会見というのは参加する記者がすごく限定されていて、質問の数も限られているわけです。このように限定された形での記者会見を可能にしている現在の記者クラブ制度について、総理がどのようにお考えになっているか。それから今後、よりオープンな形での記者会見を開いていくお考えがあるのか、ここをお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。 安倍:まず、この状況の中で選挙をどうするかという話でございました。例えば韓国では先般、いわば総選挙が行われたわけでございますし、また、延期したところもあるわけであります。現在、日本においては静岡の衆議院の補欠選挙を行っています。民主主義の根幹である選挙については、いわば不要不急のものではないという判断の中において、感染リスクを避けながら実行させていただいています。
選挙をどう考えるかの議論も必要
ただ、今お話があったように、インターネット投票とかいろんな手段がありますよねというお話がありました。ただ、今の法制下ではそれはできないのでございますが、今後、こうしたことを契機にわれわれも、例えば診療においても今度、初めて対面ではない形で診察をしていただくことになりました。こういう大きな変化の中で、選挙もどう考えるべきかということについては当然、議論をしていく必要が。これはなるべく国会において議員の皆さんが議論していただくべきことだろうなと、こう思っています。なるべく投票率を上げる努力はこういう中でもしなければいけないし、今後どうすべきかということについては、基本的には、基本中の基本である選挙についてはできる限り実施をしていくこととしたいと、こういうふうに考えています。 それと、記者クラブの在り方。記者クラブの在り方というのは、これはまさに私が申し上げることではないかもしれません。それはまた、まさに時代の流れの中において、今までのメディアがすべてカバーしているのかといえば、もうそうではない時代になり始めましたよね。ですからその中でどう考えるかということについてはまさに、皆さま方に議論もしていただきたいなと思います。 ただ、自民党政権の中において、こうした形でご質問いただいたのは初めてのことだろうと思います。こうした形でできる限り皆さんの機会も確保していきたい。どうしても、しかし総理大臣としての質問の時間というのは、もう皆さんの質問も受けていると何時間にもなっていくことにもなりますので、ある程度、時間も限らせていただきたいと思いますが、なるべくそうした機会も増やしていきたいと思っています。 畠山:日本記者クラブという。 司会:すいません、ちょっとあとの、ほかの皆さんがご質問を希望されているんで、ちょっとほかの方に譲りたいと思います。それではほかの方、どうぞ。では、【クニサダ 00:49:52】さん、手をあげてるかな。はい。