はやぶさ2が地球に帰還へ JAXA会見(全文1)13日にリュウグウから離脱
サイエンスは予定以上に結果が得られた
さらに最後のほうに書かれていますSCIクレーター、これも世界で初めて小惑星表面に人工的なクレーターをつくるという実験を行ったということで、これまでは実験室の中の衝突実験というのはよくやられていましたけれども、小惑星については現場、実際の場所で行った実験、今回初めてですので、これは非常に重要な科学的データということで現在詳しい解析が進められているということになります。ということで、サイエンスにつきましては予定されていたこと以上に結果が得られたということになります。 あと、次のページ、11ページに移りまして、これも渡邊先生がつくられたPowerPointですが、最近の主な論文ということで、もちろん今年4月の『Science』誌に3本の論文が出ましたし、その後も幾つか論文が出ていまして、現在もどんどん投稿されて順次公開、出版されているという状況です。ということで、サイエンスの成果としては少なくともリモートセンシングのサイエンスの成果は十分挙がってきていますし、これからもどんどん挙げられるということになります。 では、次の12ページですが、ここはちょっと話が別ですけれども、アウトリーチについてのご報告です。リュウグウから出発するに当たりまして、2つのアウトリーチ活動を行うことにしました。1つが「さよならリュウグウ」キャンペーンということなんですが、これは皆さんからメッセージを送っていただくということで、期間としてはリュウグウから出発するあしたから、リュウグウが見えなくなる11月19日ごろまでを一応期間としまして、この間にTwitterでメッセージを送っていただきたいということです。これはこのあと広くアナウンスしたいと思っております。 あと、Twitterは使えないとか使いにくいという場合もあるかと思いますので、はがきとか手紙でも、ぜひメッセージを送っていただければと思います。これらのメッセージは当然プロジェクトメンバーで拝見しますし、場合によっては公開していきたいと思っております。あと、同時に、遠ざかるリュウグウが4、5日観測できますので、これは「はやぶさ2」のウェブ上に随時画像を掲載していく予定で今準備を進めております。 【書き起こし】はやぶさ2が地球に帰還へ JAXA会見 全文2に続く