人の一部発見、不明男性か 輪島・市ノ瀬
25日午後4時ごろ、能登半島地震で土砂崩れが発生した輪島市市ノ瀬町で、人の腰の一部や髪の毛のようなものが見つかった。発見場所は、行方不明となっている瓦ぶき職人垣地英次さん=不明時(56)=の自宅があった場所の近くで、垣地さんの遺体の一部の可能性があり、県警が同日夜、収容した。 県警などによると、一部白骨化しており、検視や鑑定を進める。この日は警察官や建設業者計約20人体制で重機などを使って捜索、人体の一部とみられるものは土の中に埋まっていた。捜索活動は9月の奥能登豪雨などの影響で一時中断し、11月18日から再開していた。 垣地さんの親類である神池ユキ子さん(77)=輪島市深見町=は現場に駆け付け「もうすぐ地震から1年になる。みんなが帰りを待っている」と声を振り絞った。