火災保険の風災補償とは? 補償を受け取れるケースと契約の見直しポイントを解説!
台風の発生は秋も多い
風災補償の対象となる代表的なものが、台風による損害です。 10月にもなると台風への警戒心も薄れてくるかもしれませんが、台風は秋にも頻繁に発生しています。 下の表は、気象庁が災害をもたらした気象事例として挙げているもので、そのうち暴風による被害が顕著だった直近の台風の事例をまとめたものです。 ・令和4年台風第14号による暴風、大雨等:9月17日~20日(2022年) ・台風第10号による暴風、大雨等:9月4日~7日(2020年) ・令和元年東日本台風(台風第19号)による大雨、暴風等:10月10日~13日(2019年) ・令和元年房総半島台風(台風第15号)による大雨、暴風等:9月7日~10日(2019年) 参考:気象庁ホームページ「災害をもたらした気象事例(平成元年~本年)」 続いて、下記の表で過去20年の月別の台風発生数を見てみましょう。台風の平均発生数は8月と9月の約5個がピークですが、10月も3.5個と3番目に多いことがわかります。 竜巻などによる突風の発生箇所は分散している 台風だけでなく、竜巻などによって引き起こされる突風でも、風災補償の対象となるような被害が生じることがあります。 気象庁によると、1年当たりの竜巻発生確認数は約20件(2007~2023年、海上竜巻を除く)と決して多くはありません(※1)。しかし、突風が発生する場所は非常に分散しています(※2)。 そのため、台風の被害を受けにくい地域であっても油断はできません。2022年には、横浜の普通の住宅街で小規模な竜巻が発生し(※3)、住宅にも大きな損害を与えました。 ※1.参考:気象庁ホームページ「(竜巻等の突風データベース)年別の発生確認数」 ※2.参考:気象庁ホームページ「(竜巻等の突風データベース)突風事例一覧(突風分布図)」 ※3.参考:気象庁 報道発表「令和4年8月18日に神奈川県横浜市で発生した突風について」