日産が燃費・排ガス検査で不正(全文2)原因の徹底究明と再発防止で責任取る
今回の事案が昨年11月に見つからなかったのは見落としていたからなのか
司会:はい、ありがとうございました。それでは質疑に入らせていただきたいと思います。ご質問のある方は、挙手をお願いいたします。スタッフがマイクをお持ちいたしますので、そのマイクを通して、ご質問いただければと思います。できるだけ多くの方にご質問頂戴したいので、お1人、2問まででお願いできればと思っております。じゃあよろしくお願いします。では一番前の方。 朝日新聞:朝日新聞の【キムラ 00:27:53】です。2点お伺いします。昨年11月に完成車検査についての調査報告書を出しているかと思うんですが、そこで今回の事案が見つからなかったのは、それを見落としていたということでよろしかったんでしょうか。その場合、先ほどから申し上げているように、おっしゃられてるように、再発防止策を徹底した結果見つかったというような評価が成り立つのかどうか、その辺りの見解を教えてください。それが1つ目です。2点目が、今回の記者会見の場に西川社長ご自身が出られていないのはどうしてなのか。今までの不正の検査、完成検査の問題についても西川社長がご自身の声で会見されてますし、同じ事案でSUBARUさんの例があると思うんですが、SUBARUさんの場合も当時の社長が会見してると思うんですが、なぜこの場にいらっしゃらないのか、この2点をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 山内:それでは山内からお答えをさせていただきます。まず完成検査の問題、昨年の時点でこの問題が見つからなかったのかというご質問ですけれども、ご指摘のようにこの抜取検査というのは、完成検査の項目の1つでございます。昨年の問題というのは完成検査において検査員としての資格を持っていない人間が検査に当たっていたということが問題でございました。そのためにまず、私どもは認定をされた完成検査員が全ての検査に従事をする。それ以外の人間が決して完成検査には従事をしないということ。それから、それが1つですね。 それから完成検査の方法は国土交通省のお届けをしている方法にのっとって検査をされているというこの2点を徹底的に担保をすることを対策のまず基本としてまいりました。そういった意味で、この完成検査の抜き取りの部分、これにつきましてもまず完成検査員が検査をしているかという確認をいたしております。間違いなく完成検査員の資格を持った人間が抜き取りの検査を実施しておりました。また検査の方法につきましても確認をしております。そのときは、車両、動作確認等を含めて検査が行われていると、お届けどおりの工程で行われているということが確認をできたと認識をしておりました。それ以降、工場の生産工程の中で、工場に関する生産活動に関する全ての活動について、もう一度徹底的に、法令に遵守をしているかどうかの確認を進める中でこの問題を把握するに至ったということでございます。先ほど本田が申し上げたようにこの経緯の中の1つとしては他社の事例があったということで、特にこの部分にフォーカスをして、もう一度機械の中まで調べたところ、このような問題を把握するに至ったと。こういうふうに理解をしていただければというふうに思います。 次のご質問ですけれども、なぜ社長が、西川がここにいないのかということでございますが、この完成検査の問題、昨年の完成検査の問題以降、この対策と実行についてはその責任について、私、山内が対策、実行の責任者であるというふうに、社内で西川の指示の下に決められております。従いまして、この一連の問題につきましては私が中心となって対策を実施してまいりました。その上で前回もご説明をしたかと思いますけれども、毎月の経営会議の中で西川が議長をしている経営会議の中で対策の進捗を報告をし、必要であれば経営会議で議論をし、指示を仰ぐということで進めてまいりました。従いまして今日、この場でこのような事例を把握したことにつきまして、まずは説明、皆さまに説明をするのがこの対策を実行してまいった、私がその任に当たるべきというふうに考えて本日私がここに、説明に上がったというふうにご理解いただきたいと思います。以上です。 司会:はい、ありがとうございます。では真ん中の方。