グンゼ史上最高の暖かさ「ホットマジック極」は他の冬用インナーと何が違うのか
これから冬が到来し、本格的に寒さ対策が欠かせない季節がやってくる。寒さに敏感な体を守るためにも、暖かいインナーは必需品だ。 そんななか、グンゼ株式会社の「HOTMAGIC(ホットマジック)」は、1枚で一般的な肌着7枚分の暖かさを誇るという。それを可能にする秘密はどこにあるのだろうか。 今回、同社マーケティンググループのマネージャーである日和崇さんと「HOTMAGIC」の企画担当の水野しおりさんに、開発の裏話からこの暖かさを実現した技術、そして商品に込めた思いを伺った。
「着心地」がキーワード
ーHOTMAGICの開発経緯を教えてください。 日和: 僕らが扱うインナーウエアやアンダーウエアは、ファッションやスポーツ業界のトレンドに大きく左右されるところがあります。 HOTMAGICの例で言うと、リレハンメル1994冬季オリンピックで、スポーツ用品メーカーさんが新しく開発した機能性繊維が採用されたことが転機になりました。厳しい寒さのなかで、すばらしいパフォーマンスを発揮できる衣類を提供したということで、業界全体が機能性繊維に注目し始めました。 それまでのインナーウエアは、綿が主流で、キルティングなど生地に厚みを持たせることで保温するというのが一般的でした。ところが、繊維自体が発熱するという、それまでとはまったく異なる仕組みで暖かさを確保できるようになったのです。
そこで、いち早く日常着として、薄くて軽くて暖かいという機能性が得られないかと研究を始め、2002年にHOTMAGICを誕生させました。 2005年にウォームビズが始まったので、ワイシャツの下にも着られる機能性インナーウエアとしての先駆けになったと思います。
ー秋冬用のインナーを開発する際に意識していることは何ですか。 水野: 基本的に冬用インナーの商品は、暖かさを優先して開発を行っていますが、一般的に、暖かさを追究すると分厚い生地になってかさばったり、着心地が悪くなったりしてしまうことがあります。ですので、「動きやすさ」や「着心地」といった暖かさにプラスアルファの機能を持たせることを大切にしています。 また、ワイシャツの下に着る人もいれば、アウトドアや屋外イベントで着る人もいますので、どのようなシーンにも対応できるように、ラインナップも多数用意しました。