【競輪】紫原政文が明かした、同期神山雄一郎の引退シリーズ秘話「先に辞めます、と」/小倉
<小倉競輪>◇F2◇前検日◇10日 紫原政文(56=福岡)は今期から1年ぶりのA級戦となる。 まず話題に挙がったのが前期最終戦の取手F1、同期神山雄一郎氏のラストランとなったシリーズだ。「初日のアップ中だったかな? たまたま2人になった時に『先に辞めます』と聞いた。まさか、でしたね」と、シリーズ中に本人から引退を知らされていた。 くしくも最終日は神山と同じレースになった。そのレースで単騎だった紫原は4番手からバックまくりに出た。「直線勝負でも良かったけど、あとで行っておけば良かったと思いたくなかった。神山の最後のレースだし、全力でやりたかった」。神山のブロックで止められたが、出し切っての結果を納得の表情で振り返った。 「神山は競輪学校(現養成所)時代から36年、ずっと目標だったので寂しいね。僕はずっと走りたい。60歳までは走ろうと思う」。特選12Rは吉川嘉斗に前を任せて、S級復帰を目指す1年をスタートさせる。