手のひらにメモしちゃう人に届け! 身体にフィットするメモ帳がすごく便利でした
メモ帳の持ち忘れ&置き忘れをゼロにできる! 身に着けて使えるウェアラブルメモ「wemo(ウェモ)」シリーズが、日常でも趣味の工作でも便利だったのでレポートします 【もっと写真を見る】
ちょっとした覚え書き用として、誰もが使っているメモ帳。その種類は様々で、綴じてあるある冊子タイプ、1枚ずつ切り取れるブロックタイプ、貼って剥がせる付箋タイプ、何度も書いて消せるホワイトボードタイプなど、数多くあります。 今回紹介する「wemo(ウェモ)」は、あえて言うなら付箋タイプとホワイトボードタイプのハイブリッド。油性ボールペンで書け、指で擦ると消せるというあたりはホワイトボードタイプですが、どこにでも貼って使える付箋タイプという、なかなか面白い製品です。 机や冷蔵庫、スマホ、ノートPCなどに貼っておけば、ちょっとしたメモを書き留めるのに紙を探し回る必要がありません。また、メモした紙をどこに置いたか忘れてしまうといったありがちなミスも防げます。 ●メモしたメモ帳をどこかに置き忘れる私たち ただし、この利用方法は作業場所が固定されている場合には便利ですが、動き回る場合には不向き。毎回剥がして持ち歩くわけにもいきませんし、メモを確認しに元の場所と行ったり来たりするのも非効率です。 こうなると、「移動先に勝手についてくるメモ帳があれば便利なのに」なんていう、身勝手なことを考えてしまいますよね。 実は、これ、あります。それが身に着けられる「バンドタイプ」(実売価格1320円)と、「メモグローブ」(実売価格1738円)です。 これらの製品を貸りたので、実際にどんな使い勝手か試してみました。 ●腕に巻き、常に手元にあるのが便利な「バンドタイプ」 バンドタイプは、幅45mm、長さ238mmというのが通常モデル。厚みは約2.4mm(湾曲を考慮すると約8mm)と薄く、腕はもちろん、カバンのベルトなどにも巻きつけられます。 腕に巻きつければ常にメモを身にまとっている状態となるため、移動先にメモを持って行き忘れることも、置き忘れてくることもありません。 書くときは油性のボールペンを使うため、紙に書くのと同じ感覚でOK。ただし、wemoの表面は柔らかいので、先が細い場合は跡が残る可能性が高くなります。そのため、0.7mm以上の太いボールペンを使うことが推奨されています。 ちなみに、鉛筆、水性/油性マーカーは使用不可。また、インクが柔らかく書き心地の軽いボールペンは跡が残りやすいようで、非推奨となっています。推奨ペンが公開されているので、なるだけ推奨のペンを使うほうがいいでしょう。 消すときは指で擦る、消しゴムで擦る、アルコールで拭く、中性洗剤で擦り洗うといった方法が使えます。特殊な道具が必要ないため、終わった作業のメモを消したり、書き直したりといった作業も簡単です。また、油性のボールペンで書くことから、水がかかったくらいでは消えないため、屋外や水回りでの利用でも安心です。 たとえば、材料を切り出すサイズと本数をメモしておき、切り出し終わったものから指で擦って消していくなんて使い方もできるわけです。 なお、跡が残ってキレイに消えてくれないといったときは、消しゴムで擦ったり、アルコールで拭いたりすればキレイに消えてくれます。 ただし、長時間そのままにしておくとインクが染みついてしまうこともあるようです。あくまで一時的なメモ用として使い、なるべくサッと24時間以内に消すようにしましょう。 通常モデルでも十分な長さがありますが、かさばる作業着を着たり、上着を羽織ったりした場合は長さが足らず、うまく巻きつけられなことがあります。こういった服装で使うときは、約400mmと1.7倍の長さになった「wemo PRO バンドタイプ」(実売価格2530円)をどうぞ。 もちろん、巻く対象は体でなくても大丈夫。切り出した材料に巻きつけ、タグ代わりに使うというのもアリです。 ●グローブに直接書いて消せる手軽さがいい! 「メモグローブ」は、グローブの上面、手首側の素材にwemoと同じものを採用した製品。ワークグローブが必須の作業場であれば腕に巻く必要もなく、スグにメモの確認、書き込みができるというのが魅力です。 作業用グローブをしていると、ポケットからメモ帳を取り出しにくかったり、スマホの操作が難しく、メモ帳アプリが使えない、なんてことになりがちです。しかしメモグローブなら、メモ帳は常に表に出たままなのと同じ。しかも、落とす心配がありませんから、激しい動きにもバンドタイプより耐えられます。 ちなみに、親指、人差し指、中指の先は、タッチパネル操作に対応。細かな操作は難しいですが、グローブをしたままでも、タッチボタンを押すといった操作が可能です。 ●工作はもちろん日常生活でも使いたい! wemoのシリーズを使って個人的に気に入ってたのは、バンドタイプに目盛りが刻まれていること。わざわざ定規を取り出さなくても、30mmのネジを探すとか、厚さ8mmの板を選ぶ、といった作業ができちゃいます。 もちろん、正確な長さを測ることはできませんが、大まかな長さがわかるだけでも助かる、というシーンは意外と多くあります。手首にwemoバンドタイプが巻いてあれば、こんな時にサッと確認できるのが便利です。 また、色によって模様が異なるものがあるのも、面白いところ。目盛りではなく横線だったり、等間隔のドットだったりと、好みで選べます。 後で見返しやすい、紙と違って失くしにくい、ペンがなくてもかけるという点では、スマホのメモアプリの方が優れています。しかし、ポケットからスマホを取り出し、アプリを立ち上げ、文字を入力するというのは意外と面倒。とくに、一言二言書くだけなら、そこまでしたくないですよね。 手頃な紙が見当たらず、ボールペンで手にメモを書いたことがある、という人なら、きっと便利に使えると思います。 また、落としても壊れない、水にぬれても大丈夫、何度でも再利用可能と、雑に扱えるのもいいところ。ハンマーやノコギリを使っている近くにスマホを置くとか、したくないですから。 作業手順やタスクを書いておけば備忘録になりますし、買い出し時のメモとしても便利。自分なりの使い方が見つけられると、手放せない道具となってくれるでしょう。 ●お気に入りポイント● ・指でも簡単に消える ・タイプが豊富でシーンに合わせて選べる ・バンドタイプは色と模様が複数ある この記事を書いた人──宮里圭介 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。 文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII