プライメタルズ、神戸製鋼・加古川向けに厚板仕上げ圧延機を納入
三菱重工業系の製鉄プラント会社、プライメタルズ・テクノロジーズ(PT、本社・ロンドン)は18日、神戸製鋼所・加古川製鉄所(兵庫県加古川市)向けに厚板の仕上げ圧延機の引き渡しを完了し、最終検収書を受領したと発表した。 2021年に神鋼から仕上げ圧延機の本体と付帯設備を受注し、コロナ禍で制約がある中でも当初計画通りに据付工事を推進。一連の新設備は今年1月に本稼働した。PTの垂直立ち上げへの貢献に対し、3月には神戸製鋼から感謝状が贈られた。 新設備は剛性に優れる最新タイプで、製造難易度の高い高機能品を造り込みやすい。製品の板厚は4・5~360ミリ、板幅は1千~4500ミリ。 神戸製鋼は厚板事業で、高い耐久性を誇る橋梁向けの「エコビュープラス」や疲労強度に優れる造船向けの「エクスファクター」といった高機能品をラインアップしている。最新の仕上げ圧延機を活用し、製造プロセスの高度化も目指す。