アビスパ福岡が異例の練習試合公開 約1200人の前でプレー 昨年ルヴァン杯決勝出場の22歳森山公弥「もっと責任を持ってプレーを」
J1アビスパ福岡が27日、福岡市の雁の巣球技場で九州国際大との練習試合(30分×4本)を行った。シーズン中に練習試合を公開したのは今季初めてという。約1200人のサポーターが見守る中、コンディション不良者を除くほぼ全員がプレーした。 ■相手頭部が顔面に…痛々しい姿でピッチに立つウェリントン【写真】 育成組織からトップチームに昇格して4年目の森山公弥(22)にとってはJ1リーグで今季唯一出場した7月14日の広島戦以来となる、観客がいる中でのプレーだった。「視線がある中で、より責任を持たないといけないと感じた。お客さんの前で試合できたのは次につながるし、もっと責任を持ってプレーをしないといけない」と気持ちを新たにした。 森山は昨年11月に東京・国立競技場で浦和と戦ったYBCルヴァン・カップ決勝にスタメンで出場。6万人を超えるサポーターの視線を浴びながら前半45分間をプレーし、2―0でリードした状態で交代した。「6万人の前で試合をするのはなかなかできない機会。満足はしていないけど、当時やれるだけのことはやったと思う」と振り返る。 ルヴァン・カップには満21歳以下の選手を必ず1人は先発させる義務があり、当時森山はトップチームで唯一の対象選手だった。既に22歳になり、来季はユースから後輩2人が昇格。いつまでも若手と言えなくなってくる。今季残りリーグ戦は4試合。「本当に練習からアピールするしかない。いつチャンスが来ても、どこのポジションで出たとしてもやれるように、準備をしていきたい」。歓声を浴びながらプレーする機会を自らつかみ取る覚悟を示した。(末継智章)
西日本新聞社