安易に転職を考える前に「今いる職場」でやりがいを見つけるための簡単な“発想の転換法”
就職も転職も比較的簡単にできるようになり、様々な選択肢に満たされる時代になっているからこそ、職場が「働く喜びを見出せる場所であるかどうか」が重要だと、株式会社ユニークピース代表取締役社長の池本博則氏は指摘します。 そんな池本氏が考える「本当にやりたいこと」の見つけ方を、同氏の著書『Unique Piece あなたの価値の育てかた』から、一部を抜粋・編集してお届けします。 ■価値は誰の中にもあり、何歳からでも育っていく
私は、仕事で沢山の求職者にお会いしますが、よく「やりたいことがわからない」という悩みを持っている人に出会います。そのため、好きなことなんて仕事にできないと思ってしまったり、自分のことをなんとなく「価値がない」と思い込んだりしてしまう人もいます。 では、自分の価値は、いったいどのように見つけていけばいいのでしょうか。これについて私は、新しいなにかをやってみたり、前に進むことに挑戦したりするのを、自分で選択することがとても大事だと考えています。
今までの自分のキャリアを基に、「このくらいでいいかも」「このくらいならできるだろう」ということばかりをするのではなく、未知なる自分の可能性を開いていく姿勢が必要なのです。 例えば、今なにも資格を持っていなかったとしても、何歳からでも資格を取ることは可能です。そもそも資格が必要でない仕事も世の中には沢山ありますし、どんな人にだってやりたいことをする権利があります。 極端なことをいうようですが、私が明日から歌手になろうと思ったら、それは相当な努力が必要でしょう。でも私は、「頑張ればできるかもしれない」と考えるタイプです。
もちろん、第一線で活躍する歌手になるのは厳しいかもしれません。ですが、本当にやろうと思うのであれば、小さなライブを開いたり、ミニアルバムを出したりすることは、きっとできるはずです。 それはやはり、全く新しいことに挑戦する「価値」が自分にはあると信じているからです。この自分の可能性を信じる気持ちが大切です。 そうして実際に行動することで、貴重な「経験」が蓄積されていきます。経験が蓄積されていけば、それに応じてスキルも身についていきます。だからこそ、「やりたいこと」があるなら、まずやってみることが重要なのです。