安易に転職を考える前に「今いる職場」でやりがいを見つけるための簡単な“発想の転換法”
また、働く喜びを見出せる場所であるかどうかが、その人の今後の成長にとってとても重要な要素になると考えています。 私は、仕事場は、人が生きていくにあたりとても大切な「自己表現の場」だと捉えています。 会社や組織というものは、決してばらばらな個人が集まっただけで作られているものではありません。そんな能力やスキルだけを基準にして人を集めた仕事場は、経営の観点でも、働く人にとっても長続きしないのが現状です。
そうではなく、そこに集う1人ひとりの「自己表現」が有機的につながり、それらの積み重ねによって成り立っているものが本来の仕事場だと思います。もちろん、組織のためにと思って働く方もおられると思いますし、それも多様な自己表現の1つです。 いずれにせよ、1人ひとりが自己表現のために働くことが、結果的にその仕事場を輝かせていくのでしょう。 あなたにとっての未知なる仕事は、あなたに全く新しい経験をもたらしてくれます。また、あなたが信頼される場所は、あなたの仕事の幅をより広げてくれます。そうして、誰でも何歳からでも自己表現ができるのが、本来の仕事の価値であるはずです。
皆さんの仕事場が、自分の生きている喜びや価値を形作るための、人生における大切なステージであってほしいと思うのです。 ■好きなことの中でこそ、あなたの価値は育つ 自分の価値は、「経験」と「場所」によって作られると述べてきました。そして、あなただけの経験を作るために大事なことは、新しい可能性を求めて、今ここから一歩を踏み出していくことです。 私は、どんな人の中にも、一歩を踏み出していくための「自分のスイッチ」があると信じています。そして、そのスイッチが入った時、自分の可能性や価値を発揮すべく、人は主体的に動き出すのだと思います。
では、どうすれば自分のスイッチが入るのでしょうか? それは、やはり「好きなこと」に出会うのが大切です。そのためには、新しい行動へと一歩を踏み出すこと。 まるで卵が先か鶏が先かみたいな話ですが、新しい経験と場所に出会うから、好きなことが見つかる可能性が高まるし、好きなことだからこそ続けていくことができます。 自己表現をしながら、その仕事に尽くすことができます。今は業務委託やフリーランスをはじめ、多様な働き方ができる時代になりました。多種多様な求人情報が手に入りやすくなり、幅広い可能性を感じることができるようにもみえます。