大学駅伝2冠・國學院大の前田監督が語る「箱根に出られなかった選手が目指す大会」とは?
今年も大学駅伝のシーズンが始まりました。10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝、正月の箱根駅伝は「大学三大駅伝」と呼ばれますが、今年は出雲・全日本の両大会で國學院大學が優勝。史上5校目となる3冠に王手をかけています。 ただし、駅伝を走れる人数は出雲が6人、全日本は8人、箱根は10人。特に箱根駅伝は12月10日にエントリーメンバーの16人が登録されるため、國學院大學の前田康弘監督は「エントリーに入れなかった選手のモチベーションをどう維持するかが大切」と話します。対策としてエントリー外の選手にも次に目指す大会を設定しているそうです。その一つが2月初旬に開催される神奈川マラソンです。 「神奈川マラソンは、箱根駅伝に出られなかった3年生以下のメンバーへ次の目標を与えるために活用しています。開催が2月上旬なので、12月と1月も気を抜かず練習できますし、青山学院大や駒澤大、中央大など箱根常連校の学生も出場するので気合が入り、コースもフラットで記録も狙えます。初めてハーフを走るような若い選手の経験値を高めるレースとして適していますね」(前田監督)
箱根駅伝ファンにとっても魅力のある大会とのことです。 「箱根が終わって約1カ月後で、まだ熱が冷めていない時期に、常連校の選手たちがたくさん走ります。ランナーでしたら、出場して学生選手たちのスピードを肌で感じることができますし、すれ違いざまに複数回応援することもできます。選手たちからも『走っているランナーからたくさん応援してもらった』とよく聞きますね。学生にとっても、市民ランナーにとっても、お互いがいい関係になれる大会だと思います」 2025年の神奈川マラソンは2月2日(日)に開催予定。現在エントリーを受付中で、締め切りは11月29日(金)です。 ランナーズ12月号では、前田監督が神奈川マラソンについてより詳しく紹介しています。