無意識に出る、相手が「あなたに惹かれている」ことを示すサイン
声の変化も重要なサイン
例えば、居心地の良いカフェでデートしているとしよう。あなたが飲み物を一口飲むたびに、デートの相手も一口飲む。あなたが近づいて話そうとして身を乗り出すと、相手も同じように身を乗り出す。 あなたが面白い話をして笑うと、相手もあなたの表情に反応し、同じようにほほ笑んだり、笑ったりする。あなたがテーブルに手を置くと、しばらくして、相手もテーブルに手を置く。あなたが生き生きとした口調で話すと、相手も、あなたのエネルギーとペースに合わせ、会話に調和のとれた流れが生まれる。 あなたの行動、表情、話し方を無意識にまねることは、デートの相手があなたに惹かれ、自分の行動をあなたに合わせることで、より深くつながろうとしていることを示唆している。 2016年の研究によれば、恋愛関係にある人は、プラトニックな親しい友人と比べると、自動的に相手のまねをする傾向が強い。こうした自動的な模倣は、関係の質や、大人としての愛着スタイルと関連しており、より深いつながりと、相手に魅了されていることを示唆している。 ■3. 声の変化 最後に、声のトーンの変化が、相手に惹かれていることを示唆する場合もある。目の前の相手に惹かれているとき、多くの場合、その人の声は柔らかくなり、調子が変わる。この変化は、自分を魅力的に見せようとする無意識の試みだ。 2018年の研究では、男女ともに、デート相手の好感度に応じて声の高さを変えることがわかった。この研究によれば、声を低くする、高くするといった変化は、自分の魅力を伝え、自分の好感度を上げるために用いられる戦略的な行動だという。 こうした、微妙でしばしば無意識的な声の変化は、その人の関心や、デート相手にアピールしたいという意図を反映している。 この研究が発見した主要ポイントは、以下の通りだ。 ・声の高さは、相手への関心によって変化する:好みの相手と話すとき、男性は声を低く、女性は声を高くする ・好感度の影響:男女ともに、デートの相手として望ましいかどうかによって、声の高さを変える。女性は、あまりライバルがいない好みの男性と話すときに声を高くする。一方、男性は、あまりライバルがいない好みの女性と話すときに声を低くする ・「相手が感じとる魅力」への影響:一般的に、低い声の男性と、柔らかい声の女性は、より魅力的と見なされる しばしば気付かれなかったり、誤解されたりするこれらのサインは、本物の愛情や、つながりたいという欲求を、より深く教えてくれる。そのため、誰かの気持ちについて知りたくなったときは、これらの隠れたサインに細心の注意を払ってほしい。言葉では言い表せないことが明らかになるかもしれない。
Mark Travers