米国のジャンクヤードで出会った廃車 40選 後編 雑草に埋もれた半世紀前の名車たち
フォード・エコノライン
1980年代初頭のフォードE150エコノラインの当時のカラーリングには感心する。しかし、下半分の錆がひどいのが気になる。4本のタイヤにはまだ空気が入っており、道路から離れて間もないことがうかがえる。 Eシリーズは1961年のデビュー以来、820万台が販売されたロングセラーだ。この個体は第3世代のモデルで、1975年から1991年まで製造された。
ビュイック・ルセイバー(1959年)
この4ドア・ハードトップの1959年型ビュイック・ルセイバーはところどころ擦り切れているものの、驚くほど完全な状態で残っている。もともとは最高出力250psの6.0L V8エンジンを搭載していたが、これは1957年と1958年のビュイック全車種の標準装備されていたものだ。1/4マイルを17.6秒で走破し、最高速度は180km/hに達した。
ジャガーXJ40
1986年に発表されたXJ40は、1960年代以来初めて基本設計を作り直した真のニューモデルである。オリジナルのスケッチやスケールモデルは1970年代初頭にまで遡り、1981年にようやくプロジェクトが承認された。直近のシリーズIIIのような特徴的な曲線はなかったが、評判は上々で、よく売れた。 本国の英国では錆びやすいと評判だったが、この個体は比較的腐食していないようだ。
スチュードベーカーMシリーズ
まるで亀が甲羅から顔を出すように、茂みの中から姿を現したスチュードベーカー。慎重に周囲の様子を探っているのは、1938年に登場し、1950年代初頭まで製造されたMシリーズである。 スチュードベーカーは1852年に設立され、20世紀初頭に自動車製造を開始した古いメーカーだ。
ビュイック・エレクトラ225(1963年)
1959年から1990年までビュイックのラインナップにあったエレクトラは、テキサス州の社交界の名士エレクトラ・ワゴナー・ビッグス氏にちなんでこのように名付けられた。写真の4ドア・ハードトップのエレクトラ225は、リアフェンダーのシャープな垂直エッジから1963年型であることがわかる。ビュイックの最高級車としてさまざまな快適装備が詰め込まれ、オプションにはチルト機構付きステアリングホイールやクルーズコントロールが用意されていた。