結局週にどれくらい運動すれば健康でいられる?【メニュー例あり】
まったくエクササイズをしていないとしたら、運動量は足りません。毎日散歩するのは、たぶん健康に良いでしょう。そして、フルマラソンを走るためにトレーニングするとしたら、ハードな練習を週に1~2時間みっちりやるはずです。 忙しい生活のなかで、健康を保つのに十分な運動量を確保したい時の基準とは、どんなものでしょうか。詳しく見ていきましょう。
目安は「週150分の有酸素運動&週2日の筋トレ」
ありがたいことに、あらゆる主要な公的保健機関の意見は一致しています。 世界保健機関(WHO)も、米国疾病予防管理センター(CDC)も、米国心臓協会(AHA)も、有酸素運動に関する以下のガイドラインに賛同しています。 ウォーキングや軽いジョギングなど、中強度の(有酸素)運動を週に150分以上。または、ランニングなどの高強度の運動を週に75分以上。もしくは、その組み合わせで同等の量となる身体活動を行なう(余裕があるなら、多いほうが良い)。 筋トレを週に2日以上。たとえば、ウェイトトレーニングや腕立て伏せ、レジスタンスバンドを使ったエクササイズ、雪かきなどの激しい肉体労働等。 旧ガイドラインでは、効果を得るには「1回に最低10分の有酸素運動をする必要がある」となっていましたが、現在は、どのような形でも、自分が可能な方法で行なうことを推奨しています。短い時間で何回かに分けて行なってもいいのです。
「中強度」と「高強度」の有酸素運動って?
「中強度」と「高強度」の違いがわからない人のために説明すると、「中強度の有酸素運動」とは、疲れすぎず、継続してできるエクササイズのこと。「高強度の有酸素運動」は、もうこれ以上ムリ、そろそろ休憩したい、と思うレベルのエクササイズです。 普段、心拍数モニターをつけてエクササイズしている人は、「中強度」は「ゾーン2」の有酸素運動、「高強度」はそれよりハードな運動だと考えればいいでしょう。 中強度の有酸素運動メニュー 中程度の有酸素運動をすると、休んでいるときより少し汗ばんだり、ちょっと呼吸が荒くなったりしますが、運動は続けられます。 きちんとした文章で話すのも苦になりません。友だちと軽くジョギングをしながら、その週の出来事を話せるくらいの運動、と考えてください。 中強度の有酸素運動には、たとえば以下のようなものが該当するでしょう。 早歩き(ラクすぎると感じるなら、同等の負荷をかけるためにジョギングする必要があるかも)。 ジョギング(キツイと感じないペースで)。ジョギングとウォーキングを交互に行なうのも可。 自転車で、比較的平坦な道を、通勤したり出かけたりする。 スピンバイク(前傾姿勢で負荷を高く設定できるフィットネスバイク)やエリプティカルマシン(脚の動きと腕の動きを連動させて運動できるマシン)などの有酸素運動マシンを使った運動。ただし、低強度の安定したペースで。 高強度の有酸素運動メニュー それに対して、高強度の有酸素運動とは、呼吸が荒くなるような激しい運動のことです。 長時間続けることはできないかもしれません。高強度の有酸素運動の例は、以下の通り。 速く走る。 自転車で坂道を上る。 クロスフィット(日常動作を取り入れた動きを、高強度・短時間で反復して行なうトレーニングプログラム)のWOD(Workout of the Day:今日のワークアウト)を、良いタイムで終われるよう頑張る。 プールで何往復も泳ぐ。 サッカーやバスケットボールの試合をする。