「養育費は月1万6千円です」小児がんの息子を看病する女性を絶望の底に突き落とした通告 「父の日」が襲う恐怖とは…
松本さんの怒りが募る理由。ネットへの彼の投稿もその一つだ。 松本さんによると、彼は東日本大震災の被災地出身を掲げる。2024年3月、岩手県沿岸部でのライブ後にはこう記した。「繋ぎ続ける」「あの日から思いは変わらない」「今年は行けるところまで行きたい」―。 松本さんは訴える。「息子の命を繫ぐのが先でしょ」「ただの現実逃避を飾り立てないでほしい」 そんな思いは届かないまま、彼の投稿は今も続く。 彼は婚約破棄の慰謝料も、出産費用や引っ越し代の折半すらも、一切支払う気配がない。まるで息子が死ぬまで待たれているような気がしている。「息子のあだを討ちたい。非人道的で、息子の命を脅かすものだと分かってほしい」 ▽彼の反応は 彼の代理人弁護士を通じて彼に対し、松本さんの訴えへの反応、子どもの病気への思いなどを取材しようと試みたが、弁護士事務所からの返事はこうだった。 「何もお答えできない」