退団発表の名古屋ランゲラック、ルヴァン杯MVPに感慨「日本で最高の時を過ごすことができた」
両者譲らぬ激闘はPK戦の末に決着
国内三大タイトルの1つであるルヴァン杯は11月2日、国立競技場で決勝戦が行われ、両者譲らぬ激闘はPK戦の末に名古屋グランパスがアルビレックス新潟を下して3年ぶり2度目の優勝を果たした。大会MVPには今季限りでの退団が発表されている名古屋GKミッチェル・ランゲラックが選ばれ、有終の美を飾った。 【実際の映像】名古屋がPK戦で全員成功させて優勝決定の瞬間 前半31分、新潟GK阿部航斗が短くつないだパスが味方に合わず、プレッシングに来ていた名古屋FW永井謙佑がダイレクトで蹴り込んで先制。さらに前半42分、名古屋はペナルティーエリア内でボールをキープし、MF和泉竜司がゴール前で短いパスを選択。これを受けた永井が冷静に蹴り込んで追加点を奪った。 しかし、後半26分に1点差に詰め寄られると、後半ATにPKを献上して土壇場で同点に追いつかれる。延長前半3分には、MF山中亮輔のクロスにFWキャスパー・ユンカーが競った背後にこぼれたボールをMF中山克広が蹴り込んで3-2の勝ち越しゴール。ところが延長後半6分に再び同点とされ、PK戦に突入した。 PK戦では先攻の新潟が2人目のFW長倉幹樹が枠外に外し失敗。一方の名古屋は2人目で自ら決めたランゲラックを含め5人全員が決め、PK戦のスコア5-4で勝利。3年ぶり2回目の頂点に輝いた。 ランゲラックはインタビューで「すごく嬉しいです。まずは新潟の皆さん、すごいとてもいいチームで、新潟の皆様にもおめでとうございますという気持ちを伝えたいですし、こうやって皆さんと戦うことができてすごく嬉しかったです。ありがとうございます」と語った。 また、今シーズン限りで退団することについて「自分自身も寂しいです。ただ、この7年間、日本で最高の時を過ごすことができたのは皆さんのおかげですし、本当に皆さんに感謝の気持ちを示したいです」と感謝。最後には「ありがとうございます。今夜、皆さんと一緒に祝いましょう」と喜びを爆発させた。
FOOTBALL ZONE編集部