「トランプはファシスト」… 最終盤の米大統領選で波紋を呼んだ「元側近の重要証言」の中身
アメリカ大統領選挙戦が最終盤に入る中、トランプ氏の「人格」が改めて大きな焦点になりつつある。 【写真】大胆ショットに全米騒然…トランプ前大統領の「娘の美貌」がヤバすぎる! 米国の元海兵隊大将で、2017年に発足したトランプ前政権で主席補佐官を務めたジョン・ケリー氏が先週主要メディアのインタビューに応じ、「トランプ氏は(ヒトラーのような)ファシストの定義に合致する」と述べた。
トランプは「一線を越えた」と
これまでメディアの取材依頼に中々応じようとしなかったケリー氏が、ここに来て重い口を開いた理由は最近のトランプ氏の一際過激な発言にある。トランプ氏は「アメリカの内なる敵(米国内でトランプ氏に敵対する一部の議員やメディア、経済・文化人など)は北朝鮮の金正恩のような外敵よりも危険だ」と述べ、(大統領に再選された暁には)これら「内なる敵」を制圧するために米国軍を投入する可能性を示唆した。 最近、ハリス支持を表明すると見られたワシントン・ポストやロサンゼルス・タイムズなど有力紙が相次いで「今回の大統領選では特定の候補者への支持表明を控える」と発表したが、その理由は「脅し」とも取れるトランプ発言に配慮したため、との見方もある。 ケリー氏はそれまで大統領選など政局にはできる限り関わらない姿勢を貫いてきたが、こうしたトランプ氏の過激な発言が「一線を越えた」と判断し、メディアの取材に応じることにしたという。
「米国にとって危険」
ケリー氏は自身がかつて公職にあった事を鑑み、トランプ、ハリス両候補のどちらも公式に支持することは控えると断った後で「本来、大統領職に就くべきではない人物が選挙で当選することは(米国にとって)危険である」と述べた。 通常の大統領選なら経済、移民、中絶、中東問題をはじめ争点は多数あるが、今回の選挙ではそれよりも(大統領候補者の)「人格」や「適性」を有権者は最も重視して投票の判断材料にすべきだという。 この点について記者から「トランプ氏はファシストだと思うか?」と聞かれたケリー氏は、その質問に答える前提として、まず(自身がインターネット上で見つけたという)ファシストの定義を明らかにした。 それは「極右の権威主義、超国粋主義的な政治信条、独裁者的な言動、軍国主義、反対派に対する強制的抑圧、自然発生的な階級社会への信念」であるとし、「トランプ氏はこれらファシストの一般的定義に確実に合致する」と述べた。 ケリー氏は自身がトランプ大統領の首席補佐官に就任して一年目に、アメリカ大統領は自国民に対して自国の軍事力を行使する権限はないと何度も諭したが、大統領はそれに理解を示さなかったという。