チャールズ英国王の戴冠式費用は140億円、女王葬儀の半分以下
[ロンドン 21日 ロイター] - 昨年行われた英国のチャールズ国王の戴冠式に7200万ポンド(約140億円)の費用がかかったことが、21日公表された政府報告書で分かった。ただ、エリザベス女王の葬儀の半分以下だったという。 2023年5月6日に行われた70年ぶりの戴冠式には、世界の各国首脳100人が訪れ、世界中のテレビで中継された。 戴冠式を担当した文化・メディア・スポーツ省(DCMS)は年次報告書で、式典開催に5030万ポンドかかり、さらに警備費用が2170万ポンドに上ったと発表した。 22年のエリザベス女王の葬儀と関連行事に使われた費用は推定1億6200万ポンドだった。 国王の戴冠式は、経済が低迷し生活に苦しむ国民が多かったことに配慮し、費用は抑制された。一方、王室側はイベントが経済に刺激となることを期待した。 DCMSは「式は一世代に一度の出来事であり、国全体が一緒に祝い、国家のアイデンティティーを強化し英国を世界にアピールする良い機会となった」と述べた。 同省によると、このイベントは10万件以上のニュースとして報道され、125カ国で推定20億人が視聴したという。