人情たっぷり ランナーも応援も盛り上がった大阪マラソン
人情たっぷり ランナーも応援も盛り上がった大阪マラソン THEPAGE大阪
3万2000人のランナーが、なにわ路を駆け抜ける「大阪マラソン」が25日、大阪市内で行われた。大阪市中央区の大阪府庁前から同市住之江区、南港のインテックス大阪までの42.195キロメートルをユニークな仮装をしたランナーが埋め尽くし、それに負けじと沿道の人たちも仮装するなど、終始お祭りムードに包まれていた。
名所を通れるのもこのマラソンの魅力のひとつ
同マラソンは2011年に始まり今回で5回目を迎える。今回は3万2000人の定員に対し総エントリー数は13万7814人という人気ぶりで、うち海外からの応募は7478人(1位は台湾の3427人)だった。そのため、沿道でもがんばれという意味の「加油」という看板を持った人も多くみられた。 名所を通れるのもこのマラソンの魅力のひとつ。スタートの準備から見られる大阪城をはじめ、国立文楽劇場や少し木々が黄色く染まり始めた御堂筋。歴史的な建造物である大阪市中央公会堂や京セラドーム大阪などを横目にランナーたちは、なにわ路をかける。 そして、ランナーの衣装も目立つ。スタート地点付近にいた「王様」の格好をした女性は、馬の人形を腹部付近につけ、それに「王様」がまたがるような格好にするなど工夫している。「これ自分で作ってきましたー」と笑顔で語る。 そのほかにも、トラの格好をした人やヒョウ柄そのものを身にまとったおばちゃん。グループでAKB48などのアイドルグループの格好をした女性ランナーたちなどでスタート地点だけでもにぎわいをみせる。東京から参加したという40代の男性ランナーは「これまで京都とか九州のマラソンに参加しましたけど、それを思ったらこういう格好で走るのは考えられないですね」と笑いながらスタートの準備を行っていた。
南海・近鉄の懐かしいユニホーム姿も
そうしたランナーに負けじと? 沿道では同じように仮装した応援者の姿が多数みられる。浪速区の沿道では、かつてその近くにあった「大阪球場」を本拠にしたプロ野球チーム「南海ホークス」や「大阪近鉄バファローズ」のユニホームに身を包んだ男女が、ランナーに「塩」を提供する。 話を聞くと「僕らこのチームが好きなんです」とうれしそうに語りながら「塩ですよー」とランナーをサポート。ランナーの中にもこの2チームのほか、こちらもかつて存在したオリックスブレーブスのユニホームを着た人の姿が何人かみられた。 京セラドーム大阪のある大正区付近では、地元の女性らが椅子にすわりながら「あめちゃんやでー」とアメをランナーに配っていた。塩分が補給できるもので、多くのランナーがもらっていた。