【解説】ボジョレ存在感…年々薄まる? 日本のワイン文化「成熟段階」に
日テレNEWS NNN
フランス・ボジョレ地区の今年のブドウから作られたワイン「ボジョレ・ヌーボー」が、16日午前0時に解禁されました。今年の“解禁”の盛り上がりは…? 大野伸・解説委員が解説します。 ◇ 大野伸・日本テレビ解説委員 「若い人のアルコール離れともいわれて、久しい時代ですね。ボジョレ・ヌーボーもサントリーの輸入量は2004年がピークだったそうで、この10年は毎年減っていたそうです。しかし、今年はコロナ禍を脱したので11年ぶりに、前年よりは増加を見込まれています」 「ただ、キリンホールディングスによると、日本国内ではワイン全体の消費量自体は、基本的には増加トレンドで推移してきたと。このいわばワインの新酒であるボジョレ・ヌーボーを、みんなでわいわい大騒ぎする、ちょっと商業的な楽しみ方というのは飽きられていると思うんです」 「つまりこのボジョレ・ヌーボーに限らず、好きなワインを日本国内で楽しんで、世界中の多様な食事にあわせる日常のものになっていると思うんです。日本におけるワイン文化は成熟段階に入っているんだと思います」