運転中に眠気を感じたら「15分の仮眠」が重要! 貴重な15分の効果をさらに高める5つの方法
仮眠は長すぎてもNG!
なにかと忙しい現代人。とくに日本人の平均睡眠時間は、欧米諸国が軒並み8時間以上となっているのに対して、7時間22分とダントツに短いという調査結果があります(令和元年・国民健康・栄養調査報告)。日本人は勤勉だとよくいわれますが、40~49歳では5時間以上6時間未満と回答した人がいちばん多かったということで、昼間に眠くなってしまうのも仕方がないかもしれないですね。 【画像】危ない姿勢でリラックスしている助手席の乗員などの画像を見る 運転していると、高速道路などの単調な景色や操作、暖房や日差しなどの暖かさなどから、突然睡魔が襲ってくることもしばしば。眠気に勝てず、ついフラフラしてしまってヒヤリとした経験のある人も多いのではないでしょうか。そんなときは、無理せずちょっとの間でもいいからSA/PAなど安全な場所に停まって、仮眠をとるのがもっとも効果的で安全だといわれています。 しかも、ベストな仮眠時間は15分で、長くても30分でよいのだそう。これは、それ以上長く眠ってしまうとノンレム睡眠に入ってしまうため。体を休めたり、覚醒の準備をしたりする睡眠段階のレム睡眠の時に目覚めた方が、スッキリと目覚めることができるのです。 そして、車内はそんなレム睡眠での仮眠に適した環境になりやすいというのが嬉しいところ。というのは、脳に「またすぐに起きて活動しますよ」と伝えるためには、完全にフラットな状態で仮眠をするよりも、シートを30度くらいの傾斜にリクライニングした姿勢のほうがよいのです。駐車場に停めたら、万が一の誤操作を防ぐために助手席や後席へ移動し、背もたれを30度くらいに倒して仮眠するのがよいですね。 そのほかにも、より効率的に疲労回復するための仮眠に効く方法があります。 ひとつめは、エアコン。仮眠をするときに心地よく感じる温度設定で大丈夫なのですが、風が直撃しないように吹き出し口を調整しましょう。 ふたつめは、昼間の仮眠ではなるべく車内に入る光を遮り、薄暗くすることも効果的。サンシェードなどで覆うといいですが、もし難しければアイマスクやタオルを目の上に置くだけでも効果があります。 3つめは、ベルトやボタンを緩めたり、靴を脱いで足先を開放してあげること。身体を締め付けているものは外して、圧迫をなくしてあげるといいですね。 4つめは、仮眠をする直前にコーヒーなどカフェインが入った飲み物を摂取すること。そうすると、さらに15分後にスッキリと目覚めることができます。 5つめは、波の音や鳥のさえずりといった自然の音を小さめにBGMとして流したり、ラベンダーやオレンジスイートといったアロマの香りも心身をリラックスさせる効果大。起きたあとは、レモンやグレープフルーツの香りがオススメです。 ということで、運転中に眠くなったら無理に運転を続けないで、すぐに安全な場所を探して15分の仮眠を習慣にして、安全で快適なドライブにしたいですね。
まるも亜希子