「山田孝之が最高!」狂気漂う…おすすめ出演映画(1)。最悪にクズすぎる!でも…やはりハマるその魅力は?
気弱なオタクから凶悪な殺人鬼など振り幅の広い役をこなし、数々の名作にも多数出演している個性派俳優。どの作品でも圧倒的存在感を発揮し、山田孝之が出演していればハズレなしといっても過言ではない程。その中でも、嫌な役と分かっていてもクセになる、彼の「サイコ・クズっぷりが堪能できる作品」を5本セレクトした。今回は第1回。
『シーサイドモーテル』(2010)
監督:守屋健太郎 脚本:柿本流 守屋健太郎 キャスト 亀田雅之(インチキセールスマン):生田斗真 キャンディ(コールガール):麻生久美子 朝倉陽介(ギャンブラー):山田孝之 二宮留衣(朝倉の女):成海璃子 【作品内容】 山奥のさびれたモーテルに偶然集まったのは、様々な事情を抱えた11人。それぞれの部屋で一夜の間に急展開する。愛と金と欲のダマし合いと駆け引き、そして様々な人間模様と葛藤をコミカルに描いた一夜の物語。 岡田ユキオが描いた漫画『MOTEL』が原作。監督は『スクールデイズ』の守屋健太郎。今作品はラブストーリーやコメディ、サスペンスと多くの要素が盛り込まれている。主題歌であるシャネルズの「ランナウェイ」が雰囲気をより醸し出している。 【注目ポイント】 山田が演じるのは、借金まみれのギャンブラー・朝倉。全身タトゥーでタバコを咥える姿はワイルドではまり役という他ない。 恋人と一緒にモーテルに宿泊したところを、運悪くヤクザの取り立てに遭うが、自分だけが助かりたいがために、恋人を売ろうとするところはまさにクズ。あまりのクズっぷりに、ヤクザに拷問されるシーンでは、ファンであっても同情するどころか、思わず「もっとやれ」とヤクザ側に加担して観てしまう。 ストーリーはテンポよく展開していき、物語の終盤に起こるまさかのどんでん返しには驚かされる。今作品は4つの部屋でそれぞれ並行して物語が進んでいくが、バラバラな物語が少しずつ繋がっていく構成となっている。 ヤクザや恋人との掛け合いは面白おかしく、描写はシリアスではなくコミカルであるため、明るく、軽い気持ちで山田のクズっぷりを堪能することができるだろう。
編集部