誰でも文章がスラスラ書けるようになる「話すように書く」文章術(滝川徹 時短コンサルタント)
■「話すように書く」とは
一つはこの手法により「文章が思うように書けない」がなくなることです。以前の私は書きたいテーマが頭に浮かんでも、いざパソコンの前に座って原稿を書こうとすると「書けない」「筆が進まない」。そうストレスを感じることが多々ありました。海外では「Writers Block」と呼ばれるものです。作家でもこの悩みを抱える人はたくさんいます。 この解決法を探していると、ある時セス・ゴーディンという海外の有名な作家がYouTubeで話をしているのが目に留まりました。彼は「しゃべるように書けばいい」と言い、Writers Blockなんてありえないと言うのです。 彼の主張は次のようなものでした。人が話をする時、口をモゴモゴさせて文字通り「しゃべれない」人はいない。ということは、理論的には文章を書けない人もいない。文章が書けない理由はただ一つ。一発で完璧な文章を書こうとしているからだと言うのです。 この話を聞いて私は目から鱗が落ちました。たしかに私の場合、セミナーならノンストップで話をすることができます。あなたも友達と喫茶店で話をする時は、いくらでもしゃべれるはずです。 なぜか。あらためて考えてみると、それはスピーチのように一文字一句間違えず完璧に話そうとしていないからではないでしょうか。多少言い間違えてもいい。話がわかりにくければ補足すればいい。無意識ではありますが、そう考えてるから気軽にどんどんしゃべれるわけです。 同じように文章を書けばいいじゃないかというのがセスの提案なのです。一発で完璧な文章を書こうとするから書けなくなる。そうではなくて、後で編集する前提でとにかくしゃべるように文章を書けばいい。 そうすれば言葉・文章自体はスラスラ出てくるはず。これがセスの主張なのです。このアイデアを知るだけでも文章をスラスラ書けるようになります。さらに、音声入力を活用するとより効率よく文章が書けます。なぜか。その理由を説明しましょう。