股関節まわりをゆるめて腰痛対策!膝を左右に倒すだけの座ったままストレッチ<詰まり感をやわらげる>
脚を開く、階段を登る、しゃがむといった動作で、股関節まわりに圧迫感や引っかかりを感じることはありませんか?このような「股関節のつまり感」は腰痛につながることがあります。簡単なストレッチで、つまり感を少しずつ改善していきましょう。 *写真で詳しいやり方を見る→股関節まわりをゆるめて腰痛対策!膝を左右に倒すだけの座ったままストレッチ ■股関節の硬さや詰まり感が腰痛にどう影響するか 股関節の動きがなんとなく鈍い、開脚が苦手、などのつまり感や硬さが腰痛につながりやすい理由は次の通りです。 1. 股関節まわりの筋肉が緊張する 股関節がスムーズに動かないということは、腸腰筋、大腿四頭筋(前もも)、大臀筋(お尻の筋肉)などの周囲の筋肉の動きも少なく、硬くなっています。これによって骨盤が前後に傾くことがあり、その結果、腰椎(腰の部分の背骨)に圧力がかかります。 2. 骨盤の動きが制限される 股関節は骨盤とつながっています。股関節の硬さが骨盤の動きを制限し、腰椎に過剰な負担がかかります。骨盤がうまく動かないと、腰部に負担がかかりやすくなるため、腰痛が生じる原因となります。 3. 血液の流れが停滞する 股関節のつまり感で周囲の筋肉が緊張していると、腰まわりの血流が滞りやすくなります。血行不良は筋肉の酸素不足や老廃物の蓄積を引き起こし、その結果、腰痛が生じることがあります。 股関節まわりの筋肉をほぐすことで、骨盤の動きが改善され、滞っていた血流が回復します。これにより腰への負担が軽減され、腰痛の予防や緩和に繋がります。そこで今回は、股関節のつまり感を少しずつ解消する、座ったままできる簡単なストレッチをご紹介します。 ■座って簡単にできる、股関節のつまり感をやわらげるストレッチ <やり方> ① 膝を立てて座り、足を腰幅より大きく開いて両手を後ろにつく。 ② 息を吐きながら、股関節からの動きを意識して両膝を右へ倒し、吸う息で両膝を戻し、次の吐く息で両膝を左へ倒す。この左右への動きを何度か繰り返す。膝を深く横に倒そうとしなくて良いので、ゆっくりと丁寧に動かすことを心がける。 ライター/吉田加代子(ヨガ講師)
吉田加代子