最も集客した試合は? J1観客数ランキング1~10位。5万人超え多数! 圧巻のトップは?
4位:東京ヴェルディ対横浜F・マリノス(国立競技場)
観客数:53,026人 開催日:2月25日(第1節) Jリーグ32年目となる今季の開幕戦は、特別な一戦が用意されていた。今季J1に復帰した東京ヴェルディと、リーグ優勝5回を誇る横浜F・マリノスが激突したのだ。 ヴェルディ対マリノスといえば、旧国立競技場で行われた1993年のJリーグオープニングゲームが思い起こされる。当時からはスタジアムもチーム名も変わってしまったが、話題性のあるこの対戦カードをみようと、53,026人のサッカーファンがスタジアムへと駆けつけた。 試合は開始早々の7分に山田楓喜が芸術的なフリーキックでゴールネットを揺らし、東京Vが先制点を挙げた。その後は一進一退の攻防でスコアボードは動かず、このまま東京Vの勝利かと思われたが、マリノスが89分にPKを獲得し同点に追いつく。さらに、直後のアディショナルタイムには松原健が左足からスーパーゴールを叩き込み、マリノスが劇的な逆転勝利を収めた。 2-1でマリノス勝利という試合結果は31年前の開幕戦と同じ。この試合は、伝説の再現となったといっていいだろう。
3位:浦和レッズ対アルビレックス新潟(埼玉スタジアム2002)
観客数:55,184人 開催日:12月8日(第38節) 第37節を終え、浦和レッズが誇るストライカー・興梠慎三の現役生活は残り1試合となった。最終節の埼玉スタジアム2002には興梠の浦和でのプレーを振り返る展示ブースが用意され、この偉大な選手を送り出そうと多くのサポーターが詰めかけ、観客数は55,184人となった。 一方で、アルビレックス新潟にも負けられない理由があった。第37節終了時点で降格圏と勝ち点差が3の苦しい状況に陥っていたのだ。もし敗戦すれば、他会場の結果次第ではJ2降格もあり得る中、リーグ戦では2006年以来勝利がないほど大の苦手としている浦和との試合を迎えた。 試合はホームの大声援を受け、浦和がボールを支配する展開。それでも、新潟は小島亨介の好セーブもあってゴールラインを割らせず、試合は膠着状態となった。 62分に興梠がピッチを去る際には、両チームが花道を作り、スタジアムは大きな拍手に包まれた。その後もスコアは動かず、0-0で試合は終了。新潟は辛うじて勝ち点1を持ち帰り、自力でJ1残留を決めることに成功した。