皇女の嫁入り行列、宿場町の街道を華やかに 地元住民、衣装まとい練り歩く
長野県御代田町で恒例の「小田井宿まつり」
長野県北佐久郡御代田町の旧中山道小田井宿で16日、恒例の「小田井宿まつり」が開かれた。江戸時代末期の1861年、皇女和宮(かずのみや)が14代将軍の徳川家茂(いえもち)に嫁ぐため江戸への道中で同宿に立ち寄った行列の様子を表現。紋付きや狩衣(かりぎぬ)などの衣装をまとった地元住民約50人が街道を練り歩いた。 【写真】旧中山道の宿場町で「まつり」、恒例の「時代行列」は高齢化で休止
行列は皇女役を乗せた車を中心に、歴史的景観を残す街道約300メートルを30分ほどかけて行進。華やかな着物姿で進む光景を、写真愛好家らが熱心に撮影していた。本陣前では、和宮が地元の給仕に与えたとされる「拝領人形」を渡す様子を再現した。 まつりは住民でつくる実行委員会が主催。皇女役を務めた御代田中学校3年の加部里桜菜(りおな)さん(14)は「緊張したけれど、めったにない貴重な経験。車からの光景を目に焼き付けた」と話していた。