内窓DIYで室温10度も断熱できる省エネ対策。ホームセンターで買えるお手軽キットでも可能
温度差10度! 部屋の体感はぐっと暖かくなった
そしていよいよ二部のワークショップへ。今回は上田地域振興局が入る上田合同庁舎3階の会議室の内窓合計14枚を作り、その後も使っていく計画です。市民参加で公共建築物の断熱性が向上できるのは、とても有意義な取り組みですよね。何しろ(1)ワークショップの場として活用でき、(2)設計施工費用を抑えることができる、(3)建物の省エネ性能が高まる、(4)内窓を知らなかった人も目にすることができ、興味が湧く、など一石四鳥にもなるからです。 講師となる窪田さんに加え、木下さん、小さなお子さんはもちろん、高校生、大人など幅広い世代の参加者がいっしょに作業をしていきます。まずは安全のためにラジオ体操を行いますが、同じ空間で体操をするとぐっと気持ちの距離が縮まり、和やかな雰囲気になります。
また、SUUMOジャーナル編集部員も人生初のDIY体験で参加しましたが、「取材じゃなければ、人生で一度もDIYをしないと思う」というタイプだそう。興味はあるものの、なかなか腰が重い。これは、多くの人が同じ気持ちになるのではないでしょうか。 そんなDIYスキルも事情も異なる参加者が力を合わせ、完成したのが14枚の内窓です。まずは完成したところからご覧ください。下の写真でいうと、右の白枠が設置した内窓、左の結露しているのが既存の窓です。
取材日は最高気温5度、外はみぞれ交じりの天気でしたが、内窓はつけるとその表面温度は17度に。手のひらでさわるとより温かさを実感します。約2時間でここまででき、さらに直後で冷やされていないとはいえ表面温度にこんな変化があるとは。まさに感動!のひとことです。
既存窓を撮影するとなんと7度。そばによるとひんやりとした冷気を感じます。
内窓DIYするなら、ホームセンターのカットサービスを活用すると簡単に!
ここであらためて、どのようなプロセスで進められていったのか紹介します。 <使う道具> 内窓キット 14枚分 ポリカーボネート板 14枚分 軍手、差し金、鉛筆、カッターなど <ワークショップの流れ> (1)窓レールにあたるパーツの切り落とし (2)窓レールにあたるパーツを貼る (3)フレームパーツを切り落とし (4)ポリカーボネート板を切り落とす (5)フレームをはめ、フィルムを剥がす (6)完成した窓を窓枠にはめる こうしてみると、特別な道具は使わず、材料を切断して貼ったり、枠にはめていったりと、難しい作業はしていません。ただ、やっぱりそこは初対面の人との共同作業になるので、談笑しつつ手探りで作業を進めていきます。