【阪神】ロッテ・佐々木朗希が注目背負う一方…青柳晃洋のMLB評価がイマイチ上がらぬ理由
注目される〝人気銘柄〟の裏側で、悲哀も浮き彫りとなりそうだ。ロッテ・佐々木朗希投手(23)が球団側からポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認された。これにより今オフは海外FA権行使の菅野智之投手(35=巨人)を除く佐々木、阪神・青柳晃洋投手(30)、中日・小笠原慎之介投手(27)の3人が入札制度でMLBのひのき舞台を目指すことになった。 〝ポスティング物件〟の中心はFAならば2億ドル(約304億円)の市場価値があるとされるエース候補を最大750万ドル(約11億4000万円)程度の「バーゲンセール」で獲得できるとMLB30球団が注目する佐々木で、早々と挑戦を表明した小笠原や青柳の影はすっかり薄くなってしまっている。 とりわけ来月12月に31歳となるオールドルーキー・青柳について、メジャーの評価は「ポジションは中継ぎのキャンプ招待選手が妥当なところ。契約はスプリット契約(メジャーとマイナーの二重契約)になるでしょうが、キャンプ、オープン戦の結果次第では3月中にもカット(解雇)の対象となってしまう厳しいポジションにいると思う」(ナ・リーグ関係者)と辛らつだ。 メジャー側の評価が上がらないのは、低迷しているここ2年の投球内容にある。前出関係者は「ストライクゾーンで勝負できる球威がないせいか、コースを攻め過ぎて3ボールカウントが多い。それが向こうでは闘争心がない、コマンド(狙ったスポットに投げる能力)が低いと評価され厳しい状況を招くのではないか」と予想している。 そんな厳しい状況を重々承知の青柳は「どんな環境だろうが苦しかろうがつらかろうが、自分で決めたこと。家族には迷惑はかけますけど、しっかりやり切っていきたいです」とマイナー契約を前提とした不退転の決意を語っているが…。この低評価を見返すサプライズ・ストーリーを何とか見せてほしいものだ。
東スポWEB