3児の父・ノンスタ石田、会社に直訴し「週休2日制」実現 「子育ては芸人の育成や漫才と同じ」と語るワケ
■与えられたミッションを すべてクリアしなくてもいい ――お子さんたちの成長、これからますます楽しみですね。将来の夢はあるんでしょうか? 長女はアイドルになりたくて、次女は行列のできるパン屋さんになりたいそうです。三女の夢は「ホテル屋さん」。家族旅行でどこかに泊まったときに、そう思ったのかもしれません。子どもたちのそういう話を聞くのは、本当に楽しいですね。 うちの子たち、ものすごく面白いんですよ。この前なんて、ランドセルが空っぽの状態で家に帰ってきましたからね。「全部学校に忘れてきた!」って慌てて取りに行って、やっと戻ってきたら、今度は上履きで帰ってきました(笑)。忘れ物は注意するところなのかもしれませんけど……そんなところも含めて、ものすごくかわいいんですよね。 日常生活のルールを守ることは大切ですが、それだけでいっぱいいっぱいにならないでほしい、というのが僕の思いです。完璧な人なんていないし、完璧になる必要なんてない。大人はうまく隠しているだけであって、実はダメなところは誰にだってあります。僕も方向音痴だし、いまだに酔っ払うとしょっちゅう眼鏡を無くすし、どの服のポケットにもリップクリームが入っているような人間ですから。与えられたミッションをすべてクリアしようとせず、それぞれに合ったゆるやかなペースで、できることを少しずつ伸ばしていってくれたらうれしいです。 (構成/木下昌子) 〇石田明/1980年、大阪府生まれ。2000年、中学・高校の同級生だった井上裕介とお笑いコンビ、NON STYLEを結成し、路上漫才を始める。オーディションを経て吉本興業の所属となり、08年には若手漫才師の頂上決戦「M-1グランプリ」で優勝。現在は芸人としてバラエティ番組などに出演するほか、俳優、脚本家、演出家としても活動している。21年からは吉本興業の芸人養成所、NSCの講師も務める。さらに、子ども向けミュージカル、ノンタンのハッピーコンサート「ノンタンのわくわくピクニック」(https://www.nontan-concert.com/)の脚本・演出を担当している。12年に結婚した妻、双子の長女と次女、三女の5人家族。
木下昌子