岩佐歩夢F1初走行で96周を走破。しかしセッション終盤には赤旗の原因に。角田裕毅も走行。トップタイムはオコン|F1アブダビポストシーズンテスト
F1のポストシーズンテストがアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行なわれ、アルピーヌのエステバン・オコンが1分24秒393を記録してトップタイム。アルファタウリから出走した角田裕毅は1分25秒570で13番手、岩佐歩夢はF1初走行ながら角田から0.2秒遅れの1分25秒753で15番手だった。 【ハイライト動画】F1 2023最終戦アブダビGP 決勝 F1ポストシーズンテストには、全チームが2台ずつマシンを用意。1台にはレギュラードライバーが、もう1台にはルーキードライバーが乗り込んだ。走行したのは合計25人で、アルファタウリの岩佐歩夢と、ウイリアムズのフランコ・コラピントにとっては、これがF1初走行である。 現地時間午前9時から午後6時までの合計9時間にわたって走行スケジュールが組まれていた。しかしメディカルヘリコプターの到着が遅れたため、セッション開始時刻が25分遅れた。さらに、セッション序盤にはターン13~14(ホテル下)で水漏れが起き、走行時間が削られることになった。 各車が積極的に走行を重ねたが、13時過ぎにメルセデスのジョージ・ラッセルがターン6でクラッシュ。右フロントサスペンションを中心にマシンを大破させ、セッションは赤旗中断となった。メルセデスによればこのクラッシュは、マシントラブルが原因だった可能性が高いという。 岩佐はこの日1日を通してアルファタウリAT04のステアリングを握った。午前中は慣熟走行のためか、1分30秒台と控えめなペースで周回を重ねたが、午後になると一気にペースアップ。1分25秒753を計測して総合15番手だった。 ただ残り40分というところで岩佐はターン16でストップ。この日3回目の赤旗の原因となった。岩佐がこの日重ねた周回数は、午前午後合計で96周だった。 もう1台のアルファタウリAT04は、午前中にはダニエル・リカルドが、午後には角田裕毅が乗り込んだ。角田は午後だけで59周を走り込み、1分25秒570を記録し、総合13番手となった。 トップタイムは、アルピーヌのエステバン・オコンが記録した1分24秒393。2番手にはマクラーレンMCL60を走らせたパトリシオ・オワードがルーキーながら続いた。 最も多く周回を重ねたのはハースのピエトロ・フィッティパルディで130周、これに124周を走ったレッドブルのジェイク・デニスが続いた。
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