トランプ政権復活でイーロンはウハウハ。自動運転業界に追い風
バイデン政権ではうまくいかなかったテスラ
バイデン政権下では、マスクは規制当局からの監視強化に苦しんでいました。これはテスラの自動運転への注力も原因ではあり、またマスク自身が規制を好まないことによるのも要因の1つでした。 テスラの看板商品である完全自動運転(FSD)は、運転手の操作を代替するのではなく、ソフトウェアによって補助するもの。FSDを使用中のテスラ車がオートバイの運転手を死亡させる事故が発生し、これを受けて10月に米国道路交通安全局による調査が発表されました。しかし、テスラは他にも多くの調査対象となっていて、10月時点で少なくとも20の連邦調査の対象となっていたと報じられています。 マスクが次期政権で影響力のある役割を果たすと言われる現在、マスクの規制上の問題は解消されるだろうと予想する向きもあります。実際、政府効率化省(DOGE)で、マスクはかつて自分自身を監視していた機関を監視する立場になることもあるそうです。 一部の評論家は、マスクの事業と連邦政府との関係による多数の利益相反のため、さまざまな倫理法がマスクの政府効率化省指揮能力を制限する可能性があることも指摘しています。とはいえ、トランプ新政権はこういった利益相反は特に気にしていない様子ですね。
岩田リョウコ