「桜井さんが設計したスカイラインに乗りたい」かなえた少年時代の夢、彼女の愛車もR32型「父親が大の日産党」
祖父、父と3代に渡るプリンス/日産ファン
クルマの趣味には父親の影響が強いことを思い知らされるユーザーを旧車イベントで見つけた。日産スカイラインに強い思い入れを持ったのは子どもの頃。祖父、父の影響などオーナーの興味深いバックグラウンドを聞いた(取材・文=土田康弘) 【写真】貴重なスカイラインのエンジンルーム、リアショット…カーステレオも純正デザインをキープ。彼女のR32スカイラインも公開、実際の写真 国産、欧州車、アメ車と200台を超える多彩な旧車が埼玉県所沢市に集まった第25回「クラシックカーフェスティバルinところざわ」。会場内にはさまざまな車種がズラリと並び、パーツや雑誌、資料などのスワップミートも行われ旧車好きにはたまらない空間になった。 そんな会場内に展示されたスカイライン(R30型)の前でイベントを楽しんでいたカップルを発見。スカイラインのオーナーはショウさん、愛車は1983年式のRSターボX。「鉄仮面」や「ニューマン」などと呼ばれることもある6代目スカイラインだ。自分の年齢よりも年上だというこのクルマをショウさんが手に入れた経緯は少年時代にさかのぼる。 「祖父が日産とプリンス(その後日産と合併)の大ファンで、さらに父親も歴代のスカイラインが大好きで、いつも実家にはプリンスや日産のクルマがありました。それだけに止まらず、父親からはスカイラインの設計者である桜井眞一郎さんの話をことあるごとに聞かされていたんです。それがすり込まれていったのか、知らず知らずのうちにスカイライン好きになっていたんです」 家族の影響もあり、クルマ好きに育ったショウさん。学生時代にはフランス車にも乗っていたが、その後、幼少時代からすり込まれた記憶がよみがえり、どうしても気になる存在になっていたスカイラインに原点回帰することになる。 「いろんなクルマに乗ったんですが、あるときからスカイラインに乗りたくなって探しました。クルマ選びでこだわったのが、父からずっと聞かされていた桜井さんが設計したスカイライン(2代目から7代目の途中までを設計)で、ぜひ乗りたいと思ったんです」