鉄骨工事老舗「佐藤鉄工所」破産手続き開始 約2億9900万円の負債 “資材高騰” 背景に債務超過が慢性化 富山
自己破産を申請していた鉄骨工事業者の老舗「佐藤鉄工所」は29日までに破産手続き開始の決定を受けていたことが帝国データバンクの調べでわかりました。 【写真を見る】鉄骨工事老舗「佐藤鉄工所」破産手続き開始 約2億9900万円の負債 “資材高騰” 背景に債務超過が慢性化 富山 帝国データバンク富山支店によりますと「佐藤鉄工所」は1949年(昭和24年)に個人創業、1958年(昭和33年)に法人改組した老舗の鉄骨工事業者で、長年の業歴を背景に一定の受注基盤を構築していました。 地元の鉄骨工事業者や鋼材商社などから大口の受注があり、ピークとみられる2020年3月期の売上高は3億3000万円を計上していました。 その後、資材の高騰を背景に設備投資の需要が減少、業容は縮小を余儀なくされ2022年3月期の売上高は1億3900万円まで落ち込み、大幅な赤字決算による債務超過に陥っていました。 さらに同業他社との競合や、資材高騰などの外部環境が厳しさを増す中で、債務超過の慢性化が響き資金繰りがひっ迫、先行きの見通しが立たなくなり今月17日までに自己破産の手続きを申請、29日までに富山地裁から破産手続きの開始決定を受けました。 負債総額は金融債務約2億6000万円を含む約2億9900万円とみられます。
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