「画期的かつ歴史的」 東京高裁 同性婚認めない規定「違憲」 全国で同性婚訴訟 “違憲”判断後の当事者「議論に移して」【news23】
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同性同士の結婚を認めない規定は「憲法違反」。高裁としては「2例目」の判断が示されました。この判断を当事者たちはどう受け止めたのでしょうか。 【写真を見る】「画期的かつ歴史的」 東京高裁 同性婚認めない規定「違憲」 全国で同性婚訴訟 “違憲”判断後の当事者「議論に移して」【news23】 ■高裁でも違憲!婚姻の平等へさらに前進! 「婚姻の平等へさらに前進!」 東京高裁の判決は、大きな後押しとなっていくのかもしれません。 原告 小野 春さん(仮名・50代) 「本当にこの5年間、すごくたくさん色んなことがありました。でも、こうして裁判所ではっきりと『違憲』だと言っていただけて、本当に報われたような、本当に嬉しい気持ちです。どうもありがとうございます」 結婚の自由を求め、同性カップルら7人が国に賠償を求めた裁判。争点は、婚姻を異性同士だけに限っている民法や戸籍法の規定が、「法の下の平等」を定めた憲法に違反しているか。 30日に東京高裁は、現在の規定は「男女間の結婚について規律するに留まり、性的指向によって法的な差別的取り扱いをするもの」だとして、『憲法違反』とする判断を示しました。 国の賠償責任については原告の訴えを退け、認めませんでした。 判決のあと、会見を開いた原告側。同性カップルに「配偶者」としての法的身分や保護が与えられていないことを指摘した判決を「画期的かつ歴史的」と高く評価しました。 原告 大江 千束さん 「要旨説明の中で、『配偶者』という言葉を何度か言ってくださったと思います。私たちが訴えてきたことを、盛り込んで説明してくださったことが嬉しかった」 また、判決では、同性カップルには互いの子どもの親権が認められていないことについて、男女のカップルと「同様の規律とするのかどうかを定める必要がある」としました。 ■同性婚を認めない規定「違憲」 全国で同性婚訴訟「議論に移して」 原告 小野 春さん(仮名・50代) 「一緒に子どもが判決を聞いてくれたので、一緒に喜んで、裁判長はちゃんと子どものことも言ってくれたねって話をしました」 原告の小野 春(おの はる)さんは、パートナーと3人の子どもを育てています。