「画期的かつ歴史的」 東京高裁 同性婚認めない規定「違憲」 全国で同性婚訴訟 “違憲”判断後の当事者「議論に移して」【news23】
原告 小野 春さん(仮名・50代) 「私たちの20年間に及ぶ子育ても、法律の後ろ盾がない中、ずっと手探りでやることになった部分はすごく多かった。これから子育てをする同性カップルのみなさんも、法律がまだできてない中でまだ不安もあると思うんですけど、少しでも子育ての不安が減ってくれたらいいなと思います」 大切なのは、前進したその先。当事者たちが求める社会の実現です。 2024年3月には、札幌高裁も同性婚を認めないのは「違憲」とする判断を下しました。 原告のひとり、中谷 衣里(なかや えり・32歳)さん。「違憲」判断後も、中谷さんを取り巻く環境は厳しいままです。 北海道で同性婚訴訟 中谷 衣里さん (32) 「購入した家も、2人でペアローンを組むことができず、すごく苦労した」 同性婚をめぐる裁判は各地で行われていて、林 芳正 官房長官は「同種訴訟が継続していて、その判断を『注視』していく」としています。 北海道で同性婚訴訟 中谷 衣里さん (32) 「正直なところ、また同じこと言ってるなという気持ちでした。議論というところの次のフェーズに移してほしいと思っています。もうこれ以上『注視していく』という言葉は当事者としては聞きたくない気持ちです」 ■全国で同性婚訴訟 「早く法律も進めていくべき」 小川彩佳キャスター: 同性婚を巡っては、国連の女性差別撤廃委員会も先日、選択的夫婦別姓などとともにこの同性婚を認めるべきだという勧告を出しましたが、なかなか政治側が動いていかないという現状ですよね。 トラウデン直美さん: 当事者にとっては、まだまだ課題はあると思いますが、社会としてはだんだん変わってきているなと思います。同世代でも当たり前になってきている印象があります。私の高校生の時にも身近にそういった同性カップルの方もいたので、そこまで社会として受け入れられてない感覚っていうのはなくて、いい方向に変わってきてると思います。 ですが、制度の部分で不具合・不便が異性カップルと違って生じると、どうしても認められていない感覚にきっとなってしまって、そういったものがどんどん蓄積して、ストレスを抱えてしまう可能性はあると思います。 改めてお話を聞いて、早く法律の方もどんどん進めていくべきだと思いました。
=============== 〈プロフィール〉 トラウデン直美さん 環境問題やSDGsについて、積極的に発信 趣味は乗馬・園芸・旅行
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