「野球・冬リーグ」にプロ球団が選手派遣する真因…劇的に進化したジャパンウィンターリーグの中身
2年目も同様だったが、海外からの参加者が大幅に増えた。また実力差が大きくなったので、アドバンス・リーグ、トライアウト・リーグの2リーグに分けた。また球場はコザしんきんスタジアム、アトムホームスタジアム宜野湾など3球場で行われた。参加者は101人に増加した。 そして3年目の今年、NPBから西武ライオンズ、楽天イーグルス、DeNAベイスターズが選手やコーチを派遣することを決めた。また、中華人民共和国が、U23代表選手をメインとしたメンバー構成で、26名の選手が参加する。中国チームは「TEAM RISING STAR OF CHINA」というチーム単位で参加する。さらに台湾プロ野球(CPBL)の統一ライオンズの選手の派遣も決まった。
社会人、独立リーグ、海外からの選手参加はそのままだが、プロアマ規定があるので大学生、高校生は参加できないことになった。 さらに今季からJWLの全試合をDAZNが中継することになった。3年目の今年は野球のレベルも、情報発信のレベルも一気に上がることになる。 代表の鷲崎一誠氏は語る。 「昨年までの2年間で、JWLの意義や目的は、ある程度お示しすることができたと思っています。今年は沖縄で開催をしているという地の利を生かすということで、国際化を打ち出して中国や台湾からもチームや選手をお招きすることができました。
本当は初年度から積極的にアジアのチームを招きたかったんです。アドバンス・リーグも2年目になってある程度のレベルを確保できたことで、それを評価して参加いただけたのだと思います。 ただ、そのことで当初、私たちが目指していた『高校生、大学生に野球をする場を』というコンセプトを変更せざるを得なくなりました。しかしこれは、また別の機会を設けて実現させたいと思っています。 スポンサーは昨年は62社でしたが、今年は一部入れ替えはあったものの70社に増えました。また、今年は沖縄だけでなく、世界のウィンターリーグということで、ナショナルクライアントにもスポンサードをいただきました。運営的には、今年は沖縄市のコザしんきんスタジアムに集約しました。1球場でコンパクトにやることで、移動、球場運営のコストも削減できますし、チームの一体感も醸成できると思います」