フィリピン10月CPI、前年比+2.3%に加速 食品・輸送が寄与
Mikhail Flores [マニラ 5日 ロイター] - フィリピン統計局が5日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.3%上昇と前月の1.9%上昇から伸びが加速した。ロイター調査のエコノミスト予想は2.4%上昇だった。 食品と輸送の価格上昇が全体を押し上げた。 変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPI上昇率は2.4%で9月と同水準だった。 1─10月の平均上昇率は3.3%で、中央銀行の年間目標である2─4%の範囲に収まった。 中銀は声明で、2025年と26年の見通しに対するリスクは上向きに転じているが、インフレ率は目標の下限に近づくと予想。「金融政策委員会は、持続可能な経済成長と雇用につながる物価安定を確保するため、緩和サイクルでは慎重なアプローチを維持する」と説明した。 マニラが拠点のリサール商業銀行のエコノミスト、マイケル・リカフォート氏は、インフレ率が中銀の目標範囲内であれば、米連邦準備理事会(FRB)の利下げに歩調を合わせた追加緩和の正当化につながるだろうと述べた。