アジャコングが東京女子に感じる全女のノスタルジーと闘い続ける理由 理想は「生涯現役」のジャイアント馬場
■『今こそ女子プロレス!』vol.25 アジャコング スペシャルインタビュー(5) (連載4:アジャコングが明かす、ブル中野からベルトを獲ったあとの苦悩 今はリング上で相手と「会話」をしながら闘う>>) 【写真】「常に今が史上最高」アジャコング フォトギャラリー 今のアジャコングが「アジャコング史上最高」――。最高のアジャコングはどのようにして生まれたのか? その謎に迫るインタビューを締めくくる第5回では、東京女子プロレスと全女の共通点、理想の引退式などについて聞いた。 【東京女子に出て感じた、全女との共通点】 ――現在の、アジャ選手の一番のモチベーションは何ですか? アジャ:世の中に「プロレスってこんなに面白いものですよ」というのを広めていきたいです。Netflixの『極悪女王』が全世界に配信されて、みんながプロレスに注目してくれて当時の話をよく聞かれるんですけど、「昔も面白かったけど、今も面白い」と伝えたい。「新しい選手がいっぱい出てきて面白いですよ」と、今もリングに立っている自分だからこそ伝えられると思っています。 しかも、なんでプロレスの道を選んだのかわからないような可愛い子たちが、必死になって、痛い思いをしながらすごい試合をしている。世の中に「こんなにすごい子たちいるんだ」というのをもっと知らせたいですね。私を通じて、私の体を使って、どんどん世のなかに出ていってほしいというのが、一番のモチベーションかもしれないです。 ――昔の女子プロレスと今の女子プロレスはどう違いますか? アジャ:違いはないんです。「ない」と言ったら変なんですけど、私は東京女子プロレスによく出させていただいていて、もう6、7年経って彼女たちに対して思うのは、「あ、全女の頃の若い子たちと変わらないな」ということ。対抗戦でギスギスし始める前の、私たちが新人時代だった全女に対するノスタルジーがあるんですよ。 ――多幸感溢れる東京女子と、殺伐とした全女に共通点があったんあったんですね! ものすごく意外です。 アジャ:もちろん全女には先輩・後輩の関係が厳しい、といったことはあるんですけど、私たちが入団した当初や、先輩たちの話を聞くと、年齢が近いとけっこう仲がよかったらしいんですよ。この間の『しゃべくり007』(日本テレビ系。11月18日に全女軍団が登場した)を見たんですが、(ライオネス)飛鳥さんがジャガー(横田)さんにあれだけ言える。3年くらい歳の差がありますが、飛鳥さんとジャガーさんの関係性って、私たちが新人の頃に感じていたものなんですよ。