Y-AMT採用! ヤマハが新型「トレーサー9」シリーズをEICMA2024で公開、最上級グレード「トレーサー9 GT+」は2025年夏以降に国内でも発売予定
世界初のアダプティブLEDヘッドライトも導入した個性派デザイン
ヤマハ発動機は2024年11月5日に新型トレーサー9シリーズをイタリア・ミラノのEICMAで公開した。並列3気筒エンジンを搭載するスポーツツアラーは、充実の進化を遂げている。 【写真はこちら】新型「トレーサー9 GT+」の全体 もともと独創的だったトレーサー9のデザイン。新型のフロントマスクは一層ユニークで、かつ押し出しのあるものへと変わった。 ツリ目に見える細身のLEDポジションランプは従来型のイメージだが、その下のLEDヘッドライトが非常に個性的。スタンダードだとLEDヘッドライト+コーナリングランプ、上級グレードのGTとGT+では、世界初となる「アダプティブマトリックスLEDヘッドライト」を採用している。 ヘッドライトの上、スクリーンの下にある小型のカメラがポイントで、このカメラを使って周囲の状況や明るさ、気象状況などを判断し、それに合わせてロービーム/ハイビームの明るさと光の分布を自動調整するという。 ちなみにスタンダードの場合はカメラを持たず、通常のLEDコーナリングランプとなる。 また、今回からスクリーンが幅広となり、ウインドプロテクションが大きく向上。GTとGT+は100mm幅で調整可能な電動スクリーンを標準装備。スタンダードは手動式で50mm幅調整のできる仕様となっている。 上級グレードのGTとGT+にはKYB製のKADS(KYB ACTIMATIC DAMPER SYSTEM)を採用するほか、スマートキーシステムも標準装備。欧州では30L容量のパニアケースがGTとGT+には標準装備されている。 そして最上級グレードのGT+には新世代トランスミッションのY-AMTを標準装備。クラッチ操作とシフトチェンジを、それぞれアクチュエーターを使って自動制御するシステムだ。MT-09、MT-07に続く採用となる。 さらに、GT+ではミリ波レーダーセンサーを使用したACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)機構も装備。4段階の車間距離が選べ、30km/h~160km/hの範囲内で前車に追従するクルーズコントロールとなっているほか、追い越しアシストやコーナリング時に車速を調整してくれる機能、さらには6軸IMUとの連携で、急減速時にライダーのブレーキ入力が十分でない時にバイクがブレーキ入力をアシストしてくれるUBS(ユニファイド・ブレーキ・システム)も採用している。 なおヤマハは新型「トレーサー9 GT+」に関し、2025年夏以降の国内発売を予定していることを11月7日に発表した。
webオートバイ編集部