大阪対決の小田尋久と璃久「頑張るのは当たり前。試合で見せるしかない」に宮田Pが檄「帰ってしまった人が後悔するような試合をすればいい」【Krush】
「Krush.164」(8月18日、東京・後楽園ホール)の前日計量が8月17日、都内で開催された。 メインイベントで行われる「第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・決勝戦」で対戦する小田尋久(TEAM3K)は69.8kg、璃久(HIGHSPEED GYM)は最初に量りに乗った際は70.05kgだったものの、公式計量中に体重を落とし70.00kgでともに規定体重をクリアした。 同トーナメントは5月の後楽園大会で準決勝が行われ、小田尋久(TEAM3K)は森田奈男樹(エイワスポーツジム)にKO勝ち、璃久(HIGHSPEED GYM)は藤村大輔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に判定勝ちを収め、決勝に駒を進めた。 会見の冒頭、璃久は「意気込みとかは別にあまりないが、明日はタイトル戦なので今までやってきたことを全部出して僕が王者になろうと思っている」、小田は「明日のためにしっかり仕上げてきたので、ぶっ倒して王者になろうと思う」と語る。 大阪の2選手でメインを務めることになるのだが璃久は「正直、このトーナメントは全然注目されてない。不可思選手とか里見選手のほうが絶対おもろい試合をするだろうし、華があって、ああいう人たちが会見で“頑張ります”とか言うほうが絶対にかっこいい。僕らはメインを任されて“頑張ります”は当たり前。僕らにしか出されへん味を2人で出して、2人でバチバチに行きたいと思っているんですが、正直、この会見もなんか…。いろいろ質問してくれるが、おもろいですか? おもろい感じって小田君無理じゃないですか。だから試合で見せるしかない。僕らは華もないし。メインを任されたからにはしっかりやって。別に会見でどうこうはないです」とややナーバスな語り口。
小田は「初めてKrushでメインとなって、知名度で言ったら、自分も全然ないし、SNSだってフォロワーもほとんどいない。なんすけど、僕らはリングの上で戦って、そこで一番盛り上げるのが仕事だと思っているので、そこは誰にも負けたくない。メインとして会場を爆発させるような試合をしたい。ほかの選手の応援に来てくれた人にも最後までメインを見てもらって“こいつらやばい”“こいつらの試合、ばりおもろい”と思ってもらえるように大阪人2人が東京の後楽園ホールでばちばちにおもろい試合をするんで、そこを見てほしい」と語った。 ともに「試合で見せる」という心境を不器用に明かしたのだが、宮田充プロデューサーが「スーパー・ウェルター級は明日から新しい歴史がスタートする。10月5日にK-1で70kgの外国人ファイターが5人登場するが、この5人の誰かと明日決まる王者がやるのがいいと思っている。どんな形にせよ勝った者がK-1のリングで強豪外国人選手と戦う。玉砕するかもしれないし、アップセットで世界に名をとどろかせるかもしれない。そうやってK-1とKrushの両方で暴れてほしいと思っているし、若い2人にはそれができると思う。そうやって暴れることでその他の70kgのファイターにも刺激になると思う。明日は確かに他の選手目当てで会場が埋まるかもしれないし、途中で帰ってしまうお客さんもいるかもしれないが、それは関係ない。リングを見つめるお客さんは必ずいる。帰ってしまった人が後悔するような試合をすればいい。名前はやっていれば勝手に上がる。みんな最初は無名。どっちが王者になるかは分からないが、スーパー・ウェルター級は明日から明らかに新しい時代に突入するので、2人には新時代の幕開けにふさわしいような試合を見せてほしい。明日は一瞬で決まる勝負でもいいし、ダウンの応酬でもいいし、ダウンがなくても気持ちの勝負になってもいいし、スーパー・ウェルター級が新時代になるのでめちゃくちゃ期待している」と2人に檄を飛ばした。