毎月1万円以上のポイント還元を狙える…生活費を全集中するなら「楽天ポイントvsVポイント」どっちが有利か
■楽天カードとOliveフレキシブルペイ、どっちが得? 気になるのは、自分が楽天カードとOliveフレキシブルペイのどちらが向いているのか、でしょう。先に結論から伝えると、次の通りです。 ---------- ● 楽天カードがおすすめの人 ・生活圏のサービスを楽天経済圏にまとめている(まとめたい)人 ・楽天市場や楽天証券を利用している人 ・さまざまな国際ブランドから選びたい人 ● Oliveフレキシブルペイがおすすめの人 ・三井住友銀行の口座を持っている人 ・お金の流れをまとめて日々把握しておきたい人 ・対象のコンビニや飲食店を利用する機会が多い人 ---------- ■楽天カードではいくらお得になる? 楽天カードの場合、買い物によるポイントの還元率は基本的にどのカードでも同じです。 一方、楽天カードを利用して楽天証券でクレカ積立を行う場合、カードの種類によってポイントの還元率が変わります。新NISAなどで人気のインデックス投資信託に投資する場合、還元率は0.5%~2%。上位のカードほどポイント還元率も高くなりますが、年会費も高くなります。 年120万円(月10万円)投資した場合、年間ポイント数から年会費(税込み)を引いた差し引き額(=お得になる金額)は、楽天ゴールドカードがもっとも多くなります。ちなみに、投資額が年88万円未満の場合は楽天カードが多くなります。したがって、投資額が88万円以上にできるなら楽天ゴールドカード、それ未満であれば楽天カードがベターです。 総務省「家計調査報告」(2023年)によると、二人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり1カ月平均29万3998円です。もしも生活の支出すべてを楽天経済圏に絞った場合、毎月いくら還元が受けられるかを概算してみました。
■クレカ積立は楽天ゴールドカードが有利 図表5の左側の金額が家計調査の各費目の金額です。 「楽天(楽天市場を使わない)」は、楽天カードを利用して「食料」「家事・家事用品」「被服及び履物」「教養娯楽」「その他の消費支出」をすべて店舗で決済したものとして計算しました(特定の日・店舗で得られる割引を考慮していません)。 また、「光熱・水道」は「電気」「ガス他」「水道」、「交通・通信」は「交通・自動車」「通信」に分解し、楽天のサービスを利用した場合の還元率を示しています。 楽天でんきと楽天ガスを利用して楽天カード払いすると還元率が2%。通信も楽天ひかりや楽天モバイルの支払いで1%のポイント還元を受けられます。反対に水道料金は0.2%と少なめ。得られるポイントの金額は2658円になりました。 ただ、楽天経済圏を利用していて楽天市場を使わないことは考えにくいですよね。 そこで、「楽天(楽天市場フル活用)」では、 ---------- ・楽天モバイル(4%) ・楽天ひかり(2%) ・楽天証券 投資信託(0.5%) ・楽天でんき(0.5%) ・基本還元率(1%) ---------- を利用したとすると、SPUの倍率が8%になります。 そのうえで「食料」「家事・家事用品」「被服及び履物」をすべて楽天市場で購入した計算にすると、得られるポイントの金額は9884円になりました。 あくまで試算なので少々極端ですが、楽天市場を活用することでポイントが一気に多くなることがわかります。 クレカ積立は参考までに「楽天カードで月5万円」「楽天ゴールドカードで月10万円」の例を掲載しました。楽天ゴールドカードは年会費2200円、楽天ゴールドカードで月10万円積み立てた場合のポイント数は年9000ポイントですので、差し引き6800ポイントお得になります。