日経平均の急落は今後の株価"再上昇"に向けた予兆だ
日経平均の大幅下落は「健全なスピード調整」と言える(写真:ブルームバーグ)
3月11日の東京株式市場で日経平均株価は急落した。終値は前日比868円(2.2%)安の3万8820円。下げ幅は2021年6月21日(953円安)以来の大きさ。取引時間中の下げ幅は一時1200円に迫る場面もあった。 これまで「押し目待ちに押し目なし」を地で行く相場で、ほぼ一本調子に上げてきた分、その反動で大きな下落となったという面もある。 下げのきっかけは、前週末のアメリカ株式市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4%安となるなど、半導体株が総崩れになったことだ。いまや世界中の株式相場の主役と言っても過言ではないアメリカ半導体大手エヌビディア(NVDA)は、一時900ドル台後半と上場来高値を更新したが、利益確定売りに押され7日ぶりに反落し、5%超も下げて終えた。 これまで日経平均の上昇を牽引してきたエヌビディアを筆頭とする半導体株が、利益確定売りに押されて大きく下げたとなれば、日経平均も大幅安となるのも無理はない。
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広木 隆