忘れてはいけない…。U-23日本代表、パリ五輪招集外の功労者(5)わかっていたけど…。見たかった世代屈指の超逸材
今月開幕するパリ五輪(パリオリンピック)に臨むサッカーU-23日本代表のメンバーが3日に発表された。18人という狭き門をくぐり抜けた選手たちの喜びや安堵の気持ちは、一方でパリ五輪行きの願いが叶わず落選した選手たちの悔しさを浮き彫りにする。今回は、最終メンバーに残れなかったものの、これまでチームを支え続けてきた功労者をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:鈴木唯人(すずき・ゆいと) 生年月日:2001年10月25日 所属クラブ:ブレンビーIF(デンマーク) 23/24リーグ戦成績:26試合9得点8アシスト パリの大舞台で鈴木唯人の姿を見ることができないという事態について、ある程度想像がついていたファンも多いのではないだろうか。 そもそも、鈴木唯人の招集は困難をともなうことが予想されてきた。A代表とは異なり、パリ五輪への招集は拘束力がなく、所属クラブ側に拒否権がある。最終メンバー発表会見で山本昌邦NDが苦労の跡をにじませたように、鈴木唯人の招集は最後まで粘ったものの実現しなかったということだろう。大岩ジャパンで背番号「10」を背負ってきた男は、パリ世代屈指のタレントであるがゆえに、所属クラブ側が是が非でも手元に残しておきたい存在となった。 加えて、鈴木唯人にはステップアップの噂が絶えない。現在所属するデンマークの名門・ブレンビーIFでしっかりと結果を残したことで、マンチェスター・シティやトッテナムといったプレミアリーグ勢の他に、ミランやアヤックス、シュツットガルトといったクラブも獲得のチャンスを狙っているとされている。デンマークメディア『Bold.dk』は5月、鈴木唯人がもう1年クラブに留まる可能性を指摘した一方で、仮にビッグクラブから高額なオファーが舞い込んだ場合はブレンビーIFが断り切れない可能性があることも伝えている。 パリを飛び越えた鈴木唯人は、2年後のFIFAワールドカップでA代表の主力になっているかもしれない。
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