成長と友情、そして恋…中国トップ俳優シャオ・ジャンが躍動する正統派アドベンチャー・ストーリー<斗羅大陸>
「陳情令」(2019年)のメガヒットで中国トップ俳優の座に躍り出たシャオ・ジャン。そのシャオ・ジャンが主演し、関連動画視聴数170億超という大反響を呼んだ2021年のファンタジー時代劇「斗羅大陸 ~7つの光と武魂の謎~」が、ファンのアンコールに応えて9月7日(土)よりCS放送「衛星劇場」に登場する。大人気ネット小説のドラマ化としても注目された本作の注目ポイントに迫る。 【写真】横顔も美しすぎるシャオ・ジャン(右から2人目) ■“唐三”が毒グモに襲われて…「斗羅大陸」あらすじ 「斗羅大陸 ~7つの光と武魂の謎~」は、“ネット小説の王”と呼ばれる人気作家・唐家三少による同名ファンタジー小説が原作。単行本の発行部数は1000万セット超、コミックやゲーム、アニメ化もされ、さまざまな形でファンに愛されてきたアドベンチャー・ストーリーだ。 物語のはじまりは、とある小さな村・聖魂村。そこで鍛冶職人の父と2人暮らしをしている唐三(タン・サン)は、酒浸りの父の世話をしながらひっそりと秘伝書「玄天宝録」の修練に励んでいた。ある日、森で巨大な毒グモに襲われた唐三は、間一髪のところを素雲涛(スー・ユンタオ)と名乗る男に救われる。 素雲涛によれば、この毒グモは“魂獣”で、自分は魂獣を倒す“魂師”だという。彼によって特別な力・武魂を見いだされた唐三は、「自分も強くなりたい」という思いから生まれ育った村を出て、魂師をめざし初等魂師学苑に入学。そこで一癖ある仲間たちと出会い、立ちはだかる宿命の敵との闘いに乗り出していく。 ■主演シャオ・ジャンが体現する“勇者の覚醒” 主演を務めるシャオ・ジャンは、「陳情令」をきっかけにアジア全土で爆発的な人気を獲得したトップ俳優。いまや俳優ランキングでも1位常連、各国で行われるファンミーティングには数万人単位のファンが押し寄せる彼が、優しい心と強い意志を持ち、正義感が強く勇猛果敢な唐三を演じている。 ピュアで天真らんまんな唐三は、「陳情令」の無羨(ウーシェン)にも重なるが、唐三は強烈な正義感の持ち主でもある。“強き者は弱い者を助けるためにいる”と信じ、そのために自分も強くありたいと鍛錬を重ねる誠実なキャラクターだ。澄んだ瞳が印象的な正統派イケメンのシャオ・ジャンが、そんな唐三を爽やかに演じている。 ドラマの序盤ではまだ幼くあどけない印象すらあった唐三が、信じられる師と助け合える仲間に出会い、ともに危機を乗り越えながら“ガラクタ武魂”藍銀草の使い手として逞しく成長していく姿はまさに、“勇者の覚醒”。唐三の冒険と成長にワクワクが止まらない全40話の壮大なアドベンチャー・ストーリーに仕上がっている。 ■宇宙少女ソニがキュートなウサギ武魂の少女に そんな唐三を慕い、彼の周囲に集う仲間たちも魅力的だ。 明るく元気でケンカ好きな小舞(シャオウー)は、直観で唐三と意気投合したウサギ武魂の少女。唐三と兄妹のように慕い合い、力を合わせて強敵に立ち向かっていく。演じるのは、韓国の女性アイドルグループ・宇宙少女の中国人メンバーとしてデビューしたソニことウー・シュエンイー。本作が初めてのドラマ出演だが、唐三と固い絆で結ばれるヒロインを瑞々しい感性で演じている。初登場シーンで披露した豪快なまわし蹴りをはじめ、しなやかなアクションも絶品だ。 さらに台湾のアイドルグループ・飛輪海のメンバー、ケルビンことチェン・イールーが唐三の生涯の師となる“大師”役を演じているほか、モデル出身のイケメン俳優ウェン・シェンハオ、香港映画界のケニー・ビーといった魅力的な面々が脇を固める。「“信じる心”こそが武魂だ」と大切なことを教えてくれる頼れる大師との師弟の絆、学苑で出会った“史蘭客七怪”メンバーたちとの友情、そしていつしか小舞との間に芽生える淡い感情…。唐三と仲間たちの尊い人間模様がドラマを盛り上げていく。 ■“2021年アジアで最も注目を集める作品”に スタッフ陣にも、高い技術力と受賞経験豊富な面々が集結した。巨大な“魂獣”や唐三たちが操る力“武魂”のVFXは「海上牧雲記 ~3つの予言と王朝の謎~」「長安二十四時」でドラマの常識を覆す壮大な世界観を作り出したジュアン・イェンとART+が担当。プロダクションデザインは映画「捜査官X」でアジア・フィルム・アワード最優秀美術賞を受賞したスン・リーが、衣装は映画「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」などで高い評価を受けるチェン・トンシュンが手掛けた。 監督は、ドラマ「懸崖(原題)」で浙江省電視牡丹賞優秀撮影賞を受賞したヤン・ジェンユー。こだわりの映像美と完成度の高い世界観が、一気に視聴者を“斗羅大陸”の物語へと引き込んでいく。 原作、キャスト、スタッフ陣と最高の布陣で作り上げられた本作だけに、配信直後から中国内外の視聴者の心をがっちり捕らえた。中国で最も有名な評価サイト・豆瓣(douban)でユーザー評価数ランキング1位を獲得したほか、猫眼、徳塔文、骨朶といった各エンタメ評価サイトのランキング1位を獲得し、“2021年アジアで最も注目を集める作品”と呼ばれたほど。微博(Weibo)検索数300億超、関連動画視聴数170億超といったすさまじい数字からも、その人気ぶりが窺える。 シャオ・ジャン演じる唐三と仲間たちのキャラクターに魅了されるうち、気づけばハラハラドキドキの冒険ストーリーに引き込まれている――「斗羅大陸 ~7つの光と武魂の謎~」はそんな、肩肘張らず楽しめるエンターテインメント大作だ。 ◆文=酒寄美智子