ソルハイムカップ、15.5対12.5で米国選抜が勝利 ローズ・チャンが4連勝の快進撃【コラム】
米国選抜と欧州選抜がチーム戦で激突するソルハイムカップ。今年はアメリカチームが勝利を挙げ、4大会ぶりにカップ奪還に成功した。 バージニア州のロバート・トレント・ジョーンズGCで行われた最終日(現地時間15日)、10ポイント対6ポイント(勝ち1ポイント、引き分け0.5ポイント、負け0ポイント)で米国選抜の大量リードでシングルス12試合に突入した。 チーム戦でヨーロッパを圧倒したアメリカだったがシングルマッチでは4勝5敗3分と負け越し。しかし、前日までのリードが効いて15.5対12.5で勝利を収めた。 主将のステイシー・ルイスが見守るなか、最終ホールまでもつれたリリア・ヴ対アルバン・ヴァレンズエラ(スイス)の第9マッチ。1ダウンのヴがアプローチをピンそばにピタリ。バーディを奪って引き分けに持ち込み0.5ポイントを獲得した瞬間、勝利に必要な14.5ポイントに到達。 ルイスキャプテンに選手や副キャプテンが次々と抱きつき、2017年大会以来の勝利を喜んだ。 「言葉になりません。今週は自分の役割を果たせていなかったので最後に(引き分けに持ち込めて)何かをやり遂げたという気持ちになれました」とヴ。 勝利チームでMVPクラスの活躍を見せたのがローズ・チャン。チーム戦3マッチとシングルスで4連勝を飾り4ポイントを獲得。1998年のドッティ・ペッパー、2011年のモーガン・プレッセルに続きソルハイムカップで4ポイントを獲得した米国選手となった。 「本当に素晴らしかったです。ソルハイムカップでゴルフへの情熱が再び戻ってきたような気がします。たくさんの方々が応援してくれるのを見てワクワクしました。チームも最高でコース内外で楽しい時間を過ごせました」と声を弾ませたチャン。 全米女子ジュニア、全米アマなど主要なタイトルを総なめにしタイガー・ウッズと同じくスタンフォード大学を2年で中退。プロに転向した彼女はデビュー戦でいきなり優勝した逸材。これらの実績を見てもチャンのソルハイムカップでの活躍は当然だろう。 今季限りで引退を表明しているレクシー・トンプソンは1勝3敗でキャリア最後のソルハイムカップを終えた。