毎月45時間残業している28歳の会社員です。一般的な残業時間でしょうか?
残業した分の収入アップは期待できる
45時間の残業といえば、毎月の残業代も相当なものになります。仮に、月給が24万円で、1時間当たりの給与が1500円としましょう。1時間当たりの残業代は1.25倍となり1875円です。 この状態で45時間の残業をしたとなると、残業代の総額は8万4375円になります。残業代だけで月8万円を超える額を得られるのは相当なものです。 では、一般的な金額の残業代はいくらになるか、算出してみましょう。「毎月勤労統計調査 令和5年分結果確報」における、一般労働者(調査産業計)の所定外給与(残業代)は、2万6623円です。 残業代を、平均残業時間である13.8時間で割ってみると、1時間当たりの平均的な残業代は、およそ1929円です。今回のケースと同じく45時間働く場合は、得られる賃金は8万6814円です。 残業代については時給(時間当たりの賃金)が影響するため、28歳でこの残業代が適正なものであるかどうかについては、賛否あるところではあります。とはいえ、少なくとも1時間当たりの一般的な残業代が少ないということはないようです。
まとめ
毎月45時間の残業をしていることは、決して「社会人なら当たり前」というわけではなく、一般的にはかなり多い残業時間といえそうです。厚生労働省の統計を参考にする限り、平均的な残業時間の3倍以上です。 残業代もそれなりの額を得ることができますが、心身への負担も相当程度ありそうです。 28歳といえばまだ若く、働き方の転換も比較的しやすい時期だといえます。もし、働き方を変えたいと考えているのであれば、自身の望む働き方について一度まとめてみて、必要に応じて転職などキャリアチェンジに向かって動いていくことをおすすめします。 出典 厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年分結果確報 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部