100年変わらぬ大阪経済人の社交場『大阪倶楽部』食堂の絶品「タンシチュー」は会員以外も食べるチャンスあり【兵動大樹の今昔さんぽ】
1枚の写真から街を再発見!兵動大樹の今昔さんぽ。 大阪の堂島に2024年9月にできた展望施設「WowUs(ワオアス)」。一般の方も無料で利用できます。御堂筋などを一望できるこの場所から、兵動さん、探索の旅にスタートします。 ■【動画】100年変わらぬ大阪経済人の社交場『大阪倶楽部』食堂には絶品「タンシチュー」
■100年前のビルの写真 今も大阪のどこかにある?
1924年(大正13年)、大阪市中央区で撮影されたビルの写真。「WowUs」から大阪の街を見渡すと、古い建物はいくつか見えますが、写真の建物は見当たりません。 とりあえず古い建物が多いエリアを目指し、中央公会堂の南に伸びる三休橋筋へ行くことにしました。
■会員制社交クラブ「大阪倶楽部」
三休橋筋周辺で聞き込みをしたところ、御堂筋の西側に三井住友銀行の本店などが並ぶ「淀屋橋ウエスト」と呼ばれる地域があり、写真のビルはそこにある「大阪倶楽部」の建物だと分かりました。 「大阪倶楽部」は大阪の経済人によって1912年に設立された会員制社交クラブ。設立から12年後に、大阪倶楽部会館が、安井武雄氏の設計によって建てられました。 常務理事の大竹正高さんによると、玄関までは一般の方も見られるのですが、玄関より先は会員しか見ることができないということです。今回、特別に歴史ある社交クラブの中へ案内してもらいました。 大阪の財界人を中心に、現在約1100人が会員登録する大阪倶楽部ですが、ここでは「ビジネス禁止」が前提となっています。商売をするところではなく、商売が終わった後にくつろぐところなのだと、大竹さんは説明します。知の交流と、心のふれあいの場なのです。
■『名物タンシチュー』は「極限まで柔らかく、おいしく煮込んでいる」
会員が普段利用する食堂で、特別に名物のタンシチューを食べさせてもらいました。普段は会員の同伴者がいなければ食べられません。 【兵動大樹さん】「めちゃくちゃおいしい。上質な柔らかさ。タンを極限まで柔らかくして、おいしく煮込んで。名だたる方々がこれを食べているわけですよね」 一般の方向けには、2カ月に1回公開見学会(参加費3500円・昼食付き)が開催されていて、参加者はこのタンシチューをいただけるそうです。詳しくは大阪倶楽部のホームページでお確かめください。
なお兵動さんが気になっていたビルの屋上角にある「かめ」について聞いたところ、富を象徴するモチーフだということでした。 【兵動大樹さん】「『大阪倶楽部』。大正13年のビルがそのまま残っている。歴史ある建物を見るさんぽ、最高です」 (関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」 2024年12月20日 金曜日放送)